既存BIからのリプレイスで、コスト増大・保守懸案などを解決

大手電気機器メーカー

業種:製造業

※従業員数等の企業情報は、事例掲載時点でのデータです

大手電気機器メーカーの導入事例

 この企業は、日本を代表する電気機器メーカーのひとつであり、多数の従業員を抱え、世界中に支店を展開しています。
 その製品は、アメリカ・ヨーロッパ・中国など、世界各国で販売されています。
 そうした世界的展開を支える柱の一つとして、BIソリューションを使用し、受注・売上の実績、勘定データなどの各種分析を行っています。

問題点

 この企業では、他社製BIソリューションをWindows Server上で運用していましたが、運用当初からそのコスト面が継続的に使用する際の重荷となっていました。
 費用対効果やTCO(総所有コスト)に関して問題点を抱える中、使用していたWindows Serverのバージョンが、サポート切れを迎えようとしていました。
 そのことがきっかけとなり、BIソリューションそのものの見直しも検討課題として浮上することになりました。

 Windows Serverの新バージョンの導入にあたり、この企業では、まずBIソリューションのバージョンアップを検討しました。
 しかし、そのBIツールのバージョンアップには多大なコストがかかる事が判明し、このことが、以前から悩みの種となっていた費用面での問題をより複雑にし、将来にわたってシステムを維持するにあたって大きなネックとなることが予想されました。
 これからのBIソリューションには、それら費用面での課題を克服するものであることが、第一の主要課題として求められました。

 また、もし現行のシステムとは異なるソリューションを導入するとなると、現状で実際に運用しているソリューションと速やかに連携できる、または特定の機能そのものを完全に移行させることが可能でなければなりません。
 特に、今回のシステム刷新においては、迫りくる新しい会計年度に間に合わせるための速やかな対応が必須条件でした。
 さらに、現行のシステム構成、今後の保守やコスト面での優位性などを慎重に検討した結果、データベースやBIソリューションは、Microsoft社製品と出来るだけ親和性の高いものが求められることになりました。
 Windows Serverのリニューアルを機に、これらの多岐にわたる複雑な問題を一度に解決することが望まれていました。

問題点ハイライト

  • 既存BIツールのバージョンアップから来る、システム刷新のコスト増大
  • 限られた時間内でのシステム刷新
  • Microsoft社製品との親和性向上

ソリューション

さまざまなBIソリューションを比較し、検討した結果、Panorama NovaView®が最終候補として絞り込まれました。
 NovaView®は、以前から社内で使用されているMicrosoft社製プラットフォームとの高い親和性を持つため、追加で他システムや機能を導入することによるコストの増大を抑えられ、TCOの削減が期待できるのはもちろんのこと、多彩な分析ニーズに対応できる、充実したBI機能を備えています。
 これらを総合的に検討した結果、現行のBIソリューションを、NovaView®でリプレイスすることになりました。
 また、NovaView®がユーザーライセンス体系であることから、スモールスタートが可能となり、より低コストでのシステム刷新を行えることがメリットとなりました。

また、そのリプレイスは短期間(約3か月)で行う事が出来ました。
 現行の他社製ソリューションとの連携がスマートに行えることが最大限に発揮された結果です。
 NovaView®は、Microsoft社製プラットフォームとの親和性が重視されている一方、他社製ソフトウェアとの連携も容易にできるように設計されています。
 この企業では、NovaView® Server内に、受注・売上の実績、勘定データなどを、それぞれCSV経由で取り込んで、いったんデータマート化し、さらにそれらをOLAPキューブ化して、分析に使う事にしました。
 これにより、既存BIソリューションのバージョンアップという選択肢を取る必要が無くなり、大幅なコスト削減と同時に、このソリューションの導入に関する所要期間も大幅に短縮することができました。

加えて、Microsoft社製品と親和性の高い、NovaView®+SQL Serverの構成を導入したことから、コスト削減の効果以外にも、総合的に見てこれまでより安定した構成、体制でのシステム運用を見込めるようになり、IT部門の負担を軽減することにもなりました。
 また、勘定系をはじめとした各種レポートについては、NovaView®の持つExcel連携機能を利用して、これまでの内容を引き継いだものを出力することにしました。
 その結果、新しいレポートは、これまでと同様の内容を出力できる事に加えて、Excel上で、部署階層の掘り下げや、集計軸の切り替え、レポートバージョンの切り替えを実現できる、機能性が向上したものとなりました。
 これにより、この企業のBIソリューションは、ユーザーがより簡単に分析を行え、良質な意思決定を支援するものとなりました。

ソリューションハイライト

  • 既存BIツールを短期間でリプレイス
  • ユーザーライセンス体系BIツールへの切り替えによる、低コストでのシステム刷新
  • Microsoft社製品と親和性の高いソフトウェア構成により、システム維持に関する懸念が軽減
  • 勘定系などのレポートの内容を引き継ぎ、さらに機能性向上