BI Glossary

BIにおける各種用語をまとめたBI用語集のページです。

アルファベット

BI

(英:Business Intelligence

(読み方:ビジネスインテリジェンス

BIとは、「アプリケーション、インフラおよびツール、ベストプラクティスを包含する包括的用語であり、情報を利用し分析できるようにして、意思決定や業績を改善し最適化する。」

企業内で蓄積された豊富なデータを組織的・系統的に集約・分析・加工し、事業運営上の意思決定や企業戦略、販売戦略立案などに役立てる手法のことである。または、それを実現するための活動やシステム、ツール(BIツール)を指す場合もある。OLAPデータマイニングといった分析手法が使われる。

BIDS

(別名:Business Intelligence Development Studio

BIDSとは、Microsoft SQL Serverに付属するツールである(一部エディションを除く)。
Microsoftの統合開発環境であるMicrosoft Visual Studioに、SQL Serverビジネスインテリジェンス機能固有のプロジェクトを追加したものである。SSASSSISSSRSといったプロジェクトを作成でき、これらのビジネスソリューションを開発する上での主要な環境となる。

BIアナリスト

(英:BI Analyst

(別名:データアナリスト

BIアナリストとは、「モダンアナリスト・ドット・コム (modernanalyst.com) 」にも記載されているように、以下の事項に責任を持つ専門技術者である。

  • 企業のデータ分析やマイニングを行い傾向や相互関連性を特定する。
  • 問題解決のために複数のシステム間のデータ追跡とデータマッピングを担当する。
  • BIシステムとデータディスカバリーツールを用いて、経営層の意思決定を支援する。
  • 業務データの統計分析を行う。
  • その他
BIツール

(英:Business Intelligence Tools

(読み方:ビジネス・インテリジェンス・ツール

BIツールとは、データの分析、視覚化を支援し、迅速な意思決定を行うための情報系アプリケーションの総称である。

意思決定の支援(モニタリング、レポーティング)、データマイニング(統計学、パターン認識、人工知能などを利用して大量のデータから知識を取り出す技術)、OLAP分析(ドリリングスライシングダイシング)などの機能性を持つ。

「情報分野の専門家に頼らずに」ということをコンセプトとしているため、直感的なUIを持つものが多く、企業内に拡散している様々な形式のデータを統合するための機構が用意されているものも多い。

データベースを含むタイプの製品と、拡張するタイプの製品とに大別される。

BIの統治(ガバナンス)

(英:BI Governance

BIの統治(ガバナンス)とは、「フォレスターリサーチ」のボリス・エヴェルソン氏 (Boris Evelson) によると、BIのガバナンスはデータガバナンスの重要な一部である。特にBIシステムに焦点をあてて、特定のデータを使用するユーザーが誰で、いつ、どのようにそのデータを使用するかについて、規則や制度を形成し再構成をしていくことをいう。

Business Intelligence Development Studio

(別名:BIDS

Business Intelligence Development Studioとは、Microsoft SQL Serverに付属するツールである(一部エディションを除く)。
Microsoftの統合開発環境であるMicrosoft Visual Studioに、SQL Serverビジネスインテリジェンス機能固有のプロジェクトを追加したものである。SSASSSISSSRSといったプロジェクトを作成でき、これらのビジネスソリューションを開発する上での主要な環境となる。

CRM

(英:Customer Relationship Management

(読み方:カスタマー・リレーションシップ・マネジメント

(別名:顧客関係管理

CRMとは、企業が顧客と長期的かつ良好な関係を構築する手法、戦略のことである。BIなど、各種の情報システムを組み合わせて実現される。

DAX

(英:Data Analysis eXpressions

DAXとは、数式言語の一種である。PowerPivotテーブルの計算列におけるカスタム計算の定義に使用できる。Excelの数式言語の拡張版として扱われており、Excelの関数も数多くサポートしている。本来であれば、リレーショナルデータベーススキーマやOLAPの概念に関する高度な知識が必要となる集計を、簡単に行うことができる。

DWH

(英:Data WareHouse

(読み方:データウェアハウス

DWHとは、社内の複数のデータソースからデータを統合するリレーショナル・データベース。データを有効に活用できるように最適化を行い、一元的に管理する。
近年は、BIシステムの一部として構成されることが多い。

ETL

(英:Extract, Transform, Load

(別名:ステージング処理

ETLとは、Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(書出し)の略で、ステージング処理の別名である。企業内の、蓄積されたさまざまなデータソースからデータを抽出し、利用しやすい形式に変換して、DWH(データウェアハウス)に書き出す仕組みのことである。DWH(データウェアハウス)と共に、BIシステムの一部として構成されることが多い。

代表的なETLツールとして、SSISが知られる。

Excel

(別名:Microsoft Excel

Excelとは、Microsoft社の表計算ソフトである。複雑な計算式やグラフの作成、さらにはデータベースの作成など、様々なデータの集計や分析を行なうことができる。このため、BIにおいて利用される機会も多い。クロス集計用機能「ピボットテーブル」は、SSASキューブを表示・分析するためのインターフェースとしても使用される。また、Excel 2010から、セルフサービスBI機能を実現するためのアドイン・PowerPivotを利用できるようになった。

BIツールには、ビュー(分析画面)をExcelファイルとして出力したり、Excel上でビューの表示・操作が出来る等、Excelをインターフェースとして活用できるものもある。
現在は、上記に加え、Excelファイルや、Excelファイル内のPowerPivotキューブを、OLAPサーバのキューブと同様に分析出来る機能も備えた(=Excelデータを分析対象として有効活用できる)製品も登場している (Panorama NovaView®) 。

HOLAP

(英:Hybrid OnLine Analytical Processing

HOLAPとは、OLAPによるデータの分析の方法である。MOLAPROLAPの中間的位置づけとなる。リレーショナルデータベースに格納されたデータから求めた集計値を、多次元データベース(キューブ)に格納している形態である。多次元データベースにある集計値で要求を解決できる場合は、MOLAPと同等のレスポンスを発揮できる(解決できない場合は、リレーショナルデータベースへの問い合わせにより結果を求める)。一方で、多次元データベースでは、MOLAPほどの大量データ保持は必要とされない。

KPI

(英:Key Performance Indicator

(別名:重要業績評価指標、主要業績評価指標

KPIとは、設定した業務目標や戦略的目標をどの程度達成しているかを判断するために企業が活用する、定量化できる指標。KPIによって管理職はどんな時でも、業務上何が起きているかという洞察を得ることができ、事態がどちらの方向に向かっているかを理解する手立てになる。BIシステムでは、多くの場合、分析ニーズに応じた各種KPIを表示する機能が実装される。

MDX

(英:Multi Dimensional eXpressions

MDXとは、多次元データベース(キューブ)からデータを取り出すために使用されるクエリ言語である。OLAPデータベースにおいて、事実上の標準として用いられている。

Necto™の開発元であるPanorama Software社は、従来から高いOLAP技術を有しており、MDXの開発元としても知られている。よって、Necto™には、MDXクエリの最適化が標準装備されている。

MOLAP

(英:Multi dimensional OnLine Analytical Processing

MOLAPとは、OLAPによるデータの分析の方法である。データベースに格納されたデータから、あらかじめ集計値をバッチ処理で計算し、多次元データベース(キューブ)として格納しておく。ユーザーの操作要求に応じて、その多次元データベースから集計済データを取りだし、参照・利用する。
ROLAPと異なり、集計値を多次元データベースとして格納するためのバッチ処理が必要である。ROLAPと比べての利点としては、ユーザー操作に対するレスポンスが圧倒的に早い事や、複雑な多次元モデルに対応しやすい事が挙げられる。ROLAPと比べての欠点としては、多次元データベースという、従来からのリレーショナルデータベースとは異なる知識が必要となることや、多次元データベースのメーカー間の互換性が無い事が挙げられる。また、データベース内のデータを、直接検索・集計するわけではないので、データのリアルタイム性では劣る。その他、分析内容によっては、多次元データベースに大量の集計値データが作られることにも留意する必要がある。

OLAP

(英:OnLine Analytical Processing

(読み方:オンライン・アナリティカル・プロセシング

(別名:オンライン分析処理多次元分析

OLAPとは、データベースからデータを取り出し、多次元的な分析を行う処理のことである。Panorama Softwareが開発し、1996年にMicrosoft社に売却したデータディスカバリ技術。高度な分析を行う、「what if」シナリオを計画する、帳票を無制限に表示する機能など多くの機能がある。BIにおける代表的な分析手法である。リレーショナル・データベースを利用したROLAPと、多次元データベース(キューブ)を利用したMOLAPに大別される。両者の中間的立場であるHOLAPもある。キューブROLAPで生成される、擬似的な多次元データベースも含む)に対して、ドリリングスライシングダイシングといった方法で操作し、分析を行う。代表的なOLAPサーバとして、SSASが知られる(なお、SSASは、ROLAPMOLAPHOLAPの中から任意の動作モードを選択する事が出来る)。

BIシステムは、専ら、こうしたOLAPサーバに、BIツール(Panorama NovaView®など)を組み合わせ、ユーザーのニーズに合わせたインターフェースや機能を追加する形で構築される。

PowerPivot

(別名:PowerPivot for Microsoft Excel

PowerPivotとは、Excel 2010 及び、SharePoint Server 2010 用のアドイン機能である。これまでSSAS (SQL Server Analysis Services) のようなOLAPサーバ上にしか作成できなかった多次元データベース(キューブ)を、Excelブック上に作成できる。セルフサービスBIを実現するためのツールとして位置づけられている。
BIツールには、PowerPivotキューブを、OLAPサーバのキューブと同様に分析・共有出来る製品も登場している (Panorama NovaView®) 。

ROLAP

(英:Relational OnLine Analytical Processing

ROLAPとは、OLAPによるデータの分析の方法である。ユーザーの操作要求に応じて、リレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索・集計し、その結果を擬似的な多次元データベース(キューブ)として参照・利用する。MOLAPと異なり、集計値を多次元データベースとしてあらかじめ格納しないので、そのためのバッチ処理は不要である。MOLAPと比べての利点としては、従来からあるリレーショナルデータベース技術を用いるため、メーカー間の互換性の問題が少なく、また技術的に比較的理解が容易であることが挙げられる。また、データベース内のデータを、そのときの要求に応じて直接検索・集計するため、リアルタイムなデータを分析できる。MOLAPと比べての欠点としては、ユーザー操作に対するレスポンスが大きく劣ることが挙げられる。また、従来からのリレーショナルデータベース技術が基盤となっているため、複雑な多次元モデルに対応しづらく、MOLAPには無い制約や、それを解決するための設計(データ補完など)について考慮しないといけない場合がある。

SharePoint

(別名:Microsoft SharePoint

SharePointとは、Webブラウザをベースとしたコラボレーション(グループウェア)やドキュメントの管理を行うサーバアプリケーションである。または、上記のプラットフォームを構築するアプリケーションソフト群の総称。共有されたワークスペースやドキュメントに対してWebブラウザからアクセスできるほか、Wikiやブログ等も構築できる。SharePoint 2010から、PowerPivot共有のための機能が追加された。

BIツールには、SharePointページ内に自身の分析機能を統合できる等、SharePointとの連携機能を持った製品も存在する (Panorama NovaView®) 。

SQL

(英:Standardized Query Language

SQLとは、標準化されたデータベース照会言語 (Standardized Query Language) の略。リレーショナルデータベースの管理を行い、データの操作を行うためのプログラミングに使用される言語である。

SQL Server

(英:Microsoft SQL Server

(別名:MS SQL

SQL Serverとは、Microsoftが提供する、データベースソフトの一つである。データベースアプリケーションであり、リレーショナルデータベース管理システムでもある。BI実現のためのソフトウェアとして、SSASSSISSSRSなどが付属する(一部エディションを除く)。
SQL Server 2008 R2より、セルフサービスBIのための機能がサポートされている。

SQL Server Analysis Services (SSAS)

(別名:SSAS

SQL Server Analysis Servicesとは、Microsoft SQL Serverに付属するソフトウェアである(一部エディションを除く)。ビジネスインテリジェンス アプリケーション用のオンライン分析処理 (OLAP) 機能とデータマイニング機能を持つ。代表的なOLAPサーバとして知られる。OLAP機能では、ROLAPMOLAPHOLAPの中から任意の動作モードを選択可能で、それに合わせた多次元データベース(キューブ)を作成・管理する。

SQL Server Integration Services (SSIS)

(別名:SSIS

SQL Server Integration Servicesとは、Microsoft SQL Serverに付属するソフトウェアである(一部エディションを除く)。エンタープライズ レベルのデータ統合、およびデータ変換ソリューションを構築するためのツール。データの抽出、変換及び読込処理を行なえる。代表的ETLツールのひとつとして知られる。

SQL Server Reporting Services (SSRS)

(別名:SSRS

SQL Server Reporting Servicesとは、Microsoft SQL Serverに付属するソフトウェアである(一部エディションを除く)。レポートの開発・発行・管理といった、レポートに関する一通りの機能がある。組織的なレポートの作成、配置、管理に役立てることのできるツール。

50音順

インフォグラフィック

(英:Infographics

インフォグラフィックとは、データの視覚化表現を実現するものであり、簡単に理解でき、業務の遂行を促進するようにしたもの。

インメモリOLAP

(英:in-memory OLAP

インメモリOLAPとは、Microsoftが開発した、インメモリによるOLAP分析テクノロジーの別名である。PowerPivotが使用するインメモリ計算エンジン「Vertipaq」を指すこともある。すべての集計・計算をメモリ内で実行することにより、従来の多次元データベース(キューブ)よりはるかに高速なレスポンスを実現する。

埋め込みアナリティクス

(英:Embedded Analytics

埋め込みアナリティクスとは、BIソリューションに帳票作成とデータ分析の機能を統合したもの。ユーザーはBIプラットフォームを終了する必要がなく、データ分析の機能をフルに活用できる。

エクセル地獄

(英:Excel Hell

エクセル地獄とは、企業内で不必要なデータのコピーが膨大に作成され、膨大な数のエクセルファイルが共有され、最新のデータシート、正しいデータのバージョンのファイルがどれなのか、まったくわからなくなった状況。

階層

(英:hierarchy

階層とは、キューブディメンションにおける、集計を行う(集計結果を表示する)順序のことである。たとえば、「商品」ディメンションの場合は「商品カテゴリ」「商品」、「期間」ディメンションの場合は「年」「半期」「月」「日」、「組織」ディメンションの場合は「部」「課」といった階層を持つ。

キューブ

(英:cube

(別名:多次元データベース

キューブとは、OLAPで操作対象となる多次元データベースの事である。DWH(データウェアハウス)から取り出したデータをもとに、OLAPサーバ(SSASなど)上に作成されるデータマートである。

基本的に、MOLAPで作成される多次元データベースの事を指すが、ROLAPリレーショナルデータベースへの問い合わせ結果として生成される擬似的な多次元データベースのことも指す。

複数のディメンション(分析の切り口)とメジャー集計対象となる値)のセットとして定義される。ディメンションの組み合わせや、ディメンション内の階層を変えることで、データ内の関係性や変化などを直感的に理解することが出来る。

多くの場合、ユーザーはBIツールによってキューブを操作・参照する。なお、多次元データベースのデータの格納単位を表す言葉として「キューブ」が使われることもある。

Necto™ではMicrosoft SSASのキューブに直接接続することが可能です。

共同作業型BI

(英:Collaborative BI

共同作業型BIとは、BIシステムを実現するためのアプローチの一つである。BIツールによってユーザーの分析や業務遂行に関わる能力を向上させ、同僚と共同作業を行い、洞察を共有し、集合知の活用を促して意思決定を改善する。

現代のBI

(英:Modern BI

現代のBIとは、BIシステムを実現するためのアプローチ。最新鋭の技術を使用し、管理統制され、セキュリティが万全なプラットフォームを提供するBI。業務ユーザーはセルフサービスBIの機能を活用でき、IT担当者はデータセキュリティの監督を行うことができる。

最先端のBI

(英:State of the Art BI

最先端のBIとは、もっとも高度な技術と最新の機能を搭載し、あらゆるBIソリューションのなかで最も優れた分析機能を提供する。

自動分析

(英:Automated Analysis

自動分析とは、データを自動で分析し、データの中に内在する隠された洞察を発見し、ユーザーが考えつかなかったような課題に対して回答を提示する機能。

集計

(英:Aggregation

集計とは、SSASにおいて、キューブ参照のパフォーマンスを向上させるため、キューブが表示する集計値のうちある程度を、事前にあらかじめ作っておくことである。
SSASのキューブデザイナ(キューブ作成画面)から「集計のデザインウィザード」を呼び出して、集計のデザインを行う。ウィザードでは、必要に応じて、考えられる属性の組み合わせのうち、どの程度を集計として事前作成するか等を設定することができる。

集合知

(英:Collective Knowledge

集合知とは、企業全体に有益となる知識。グループや部門を横断して洞察やデータによる知見を共有することでもたらされる知識であり、分析の質を高める。

障害

(英:Bottlenecks

障害とは、BIシステムの効率を妨げる、データの流れが詰まっている箇所、または障害箇所。

推奨型ディスカバリエンジン

(英:Suggestive Discovery Engine

推奨型ディスカバリエンジンとは、プログラムに採用されているエンジンで、個人の嗜好や行動に基づいてユーザーが注目すべきもっとも適切な洞察を推奨する。

スケーラビリティー

(英:Scalability

スケーラビリティーとは、時間の経過とともにBIソリューションを使用するユーザー数の増加に対応できる機能。

スタースキーマ

(英:star schema

(別名:星型スキーマ

スタースキーマとは、多次元データ・モデルを表すように設計されたリレーショナル・スキーマである。OLAPキューブを構築する際に使われる。

スノーフレークスキーマ

(英:snowflake schema

スノーフレークスキーマとは、ディメンション表の一部または全部が正規化されたスタースキーマである。通常のスタースキーマと同様、OLAPキューブを構築する際に使われる。

スマートデータ

(英:Smart Data

スマートデータとは、ビッグデータから得られた企業にとって有益なデータセットであり、それに基づいて行動することができる有用なデータに変えることが可能である。

スマートデータディスカバリ

(英:Smart Data Discovery

スマートデータディスカバリとは、「スマートデータ」の分析処理を行い、洞察を発見すること。その洞察とは、組織の中でデータに基づいて意思決定を行うためのすぐに利用できる知識をさす。

スライサ

(英:slicer

スライサとは、Excelのピボットテーブルが持つ、フィルタ機能を操作するためのツールである。また、BIツールにおいては、OLAPキューブを操作するために、スライシング時の値選択や、ダイシング時のディメンション選択を行うためのツールが用意されているが、そうしたツールの呼称としても使われる。

スライシング

(英:slicing

(別名:スライス

スライシングとは、OLAPにおける多次元分析の方法の1つである。キューブをある断面で切り取って、2次元の表で表す操作。

スライシングの操作に関しては、こちらの説明をご覧ください。

セルフサービスBI

(英:self service BI

セルフサービスBIとは、Microsoftが提唱する、BIの形態である。ExcelのアドインであるPowerPivotを使うことにより、データベース(OLAPサーバ)上ではなく、Excelブック上に多次元データベース(キューブ)を作り、分析に使用する。従来のBIでは不可避だった、システム部門の各種負担や、分析担当者の意図したキューブが作られない事態を解消する。大幅なコスト削減、分析の費用対効果向上を見込める。

システムアナリストとしての経験やコンピュータサイエンスの知識を持たない業務ユーザーが、データソースにアクセスして分析を実行できるBIシステム。ユーザーはBIプラットフォーム上で、データにアクセスし、データのプロファイル(統計情報)を取得し、対象データの作成を準備し、統合し、データのキュレーション(収集・評価・整理)を行い、データの内容や品質を向上させることができる。セルフサービスBIを成功させるには、BIツールは集中管理型のBIである必要があり、かつIT担当者がそれを監督しなければならない。

全社集中管理型ビジネスインテリジェンス

(英:Centralized Business Intelligence

全社集中管理型ビジネスインテリジェンスとは、BIシステムの類型の一つである。多くの社内ユーザーが単一の同じ真実(シングルバージョンオブトゥルース)に基づいて、連携して洞察を共有することが保障されている。IT部門はデータへのアクセス認証を管理してデータセキュリティを確実に実施する。

ソーシャルBI

(英:Social BI

ソーシャルBIとは、ソーシャルネットワーク、クラウドソーシング、スレッドを使ったディスカッションなどソーシャルメディアの機能をBIに組み込むアプローチ。ユーザーは洞察を共有したり意見交換を行うことができる。

ソーシャルエンタープライズ

(英:Social Enterprise

ソーシャルエンタープライズとは、企業の中で全く新しいレベルの人と人との結びつきを提供する企業を言う。情報や考えを共有し、共同作業を行うことができるソーシャルグリッドを積極的に活用する。売上に影響が出る前に問題を明らかにして解決することができ、より効率よく業務を推進できる。

ダークデータ

(英:Dark Data

ダークデータ(出典:ガートナー)とは、「特定の情報資産のことであり、企業が通常の事業活動の過程で収集、処理、保存するが、ほとんどの場合、他の目的に有効活用されていないものをさす。」と定義される。企業が保有するデータのうち90%がダークデータであるとされる。

ダイシング

(英:dicing

(別名:ダイス

ダイシングとは、OLAPにおける多次元分析の方法の1つである。キューブ集計軸(ディメンション)を入れ替えて、異なるさまざまな表を表示する操作のこと。

ダイシングの操作に関しては、こちらの説明をご覧ください。

ダッシュボード

(英:Dashboard

ダッシュボードとは、さまざまな情報ソースから各種の情報を集約して指標を導き出し、ひとつの統合された画面に数値やグラフの形で表示する情報システムのことである。BIツールの代表的な機能であり、複数のビュー(分析画面)をひとつの画面に統合して表示することで実現される。

企業の現在の健全性、業務指標やKPIの状況、現在の企業データの分析と洞察をビジュアル表示するツール。

地図情報アナリティクス機能

(英:Geo-analytic capabilities

地図情報アナリティクス機能とは、BIまたはデータディスカバリツールが地域によってデータを分析し、その分析結果をユーザーのダッシュボード上で地図上にマッピングできる機能。

ディメンション

(英:dimension

(別名:次元

ディメンションとは、OLAPキューブにおける分析の切り口である。たとえば売上の分析であれば、地域・期間・商品・顧客といったものがディメンションとなる。

ディメンションテーブル

(英:dimension table

ディメンションテーブルとは、ファクトテーブル内のデータを表すエントリを持つ、属性データで構成されるテーブルである。ファクトテーブルの周りを取り囲む形で配置する。OLAPキューブでは、ディメンションテーブルを基にディメンションが作成される。

データアナリスト

(英:Data Analyst

データアナリストとは、「モダンアナリスト・ドット・コム (modernanalyst.com) 」にも記載されているように、以下の事項に責任を持つ専門技術者である。

  • 企業のデータ分析やマイニングを行い傾向や相互関連性を特定する。
  • 問題解決のために複数のシステム間のデータ追跡とデータマッピングを担当する。
  • BIシステムとデータディスカバリーツールを用いて、経営層の意思決定を支援する。
  • 業務データの統計分析を行う。
  • その他
データアナリティクス

(英:Data Analytics

データアナリティクスとは、IT情報サイトの「テックターゲット (TechTarget) 」によると「データアナリティクスとは、データセットを分析調査するプロセスのことで、データが含有する情報からの推論により意志決定のための結論を得ることを目的とする。近年ますますこの目的に特化したシステム、ソフトウェアの活用が増えている。」

データウェアハウス

(英:Data WareHouse

(別名:DWH

データウェアハウスとは、社内の複数のデータソースからデータを統合するリレーショナル・データベース。データを有効に活用できるように最適化を行い、一元的に管理する。
近年は、BIシステムの一部として構成されることが多い。

データサイロ

(英:Data Silos

データサイロとは、「テックターゲット (TechTarget) 」によると、「企業内の1つの部署や人の管理下にあって、ほかの部署からは隔絶されているデータ」のことである。データサイロは効果的な業務運営の妨げ(ボトルネック)となっている。

データソース

(英:Data Sources

データソースとは、分析するべき対象となるデータを入手したオリジナルなデータ形態のことである。データソースはファイル、データベース、データセットなどの場合がある。Necto™のような最新のBIソリューションは複数のデータソースからデータをマッシュアップすることが可能。

データの視覚化表示

(英:Data Visualization

データの視覚化表示とは、データを視覚的に表現すること。従来からの視覚化表示の形態であるグラフ、図表に加えて最新のインフォグラフィックなどのツールがある。

データの統治(ガバナンス)

(英:Data Governance

データの統治(ガバナンス)とは、「フォレスターリサーチ」のボリス・エヴェルソン氏 (Boris Evelson) によると、企業のデータ資産を管理し統治する、人、プロセス、指針、技術などについて、そのすべての範囲(生成、変換、管理責任(者)、など)を包括的に取り扱うことを指す。(例えば、データガバナンスの管理責任の適用、マスターデータ管理、メタデータ管理、データの品質など)

データマート

(英:data mart

データマートとは、データウェアハウスから、部門や個人の使用目的に合わせて、特定のデータを切り出して整理し直し、別のデータベースに格納した部分集合である。BIにおける多次元データベース(キューブ)も、データマートの一種と言える。

データマイニング

(英:Data Mining

データマイニングとは、OLAPと並ぶ、BIでの分析手法の一つである。企業が保有する様々なデータを分析し、その中に潜むパターンやルールを知識ベースとして蓄積・学習し、新しい知識を発見・学習するプロセス。OLAPと併用して、高度な分析を実現することもある。

データマッシュアップ

(英:Data Mashup

データマッシュアップとは、複数のデータセットを、分析しやすく、視覚的にわかりやすい表現に一体化して統合すること。

洞察

(英:Insights

洞察(出典:フォレスター・リサーチ (Forrester Research) )とは、「業務プロセスや意思決定の枠組みにおいて、すぐに利用できる知識」である。

洞察のシステム

(英:Systems of Insight

洞察のシステムとは、「フォレスターリサーチ」の副社長ボリス・エヴェルソン (Boris Evelson) が作った用語。データの入手しやすさと、業務のスピーディな実行を組み合わせて可能とするBIシステムで、このシステムではIT担当者と業務ユーザーの両者が協力して分析作業を行って目的を達成することができる。

ドリリング

(英:drilling

ドリリングとは、OLAPにおける多次元分析の方法の1つである。キューブを参照する際、集計レベルを変更して、階層の異なる集計値を参照する機能。操作としては、ドリルダウンドリルアップがある。

ドリリングの操作に関しては、こちらの説明をご覧ください。

ドリルアップ

(英:drill up

ドリルアップとは、OLAPにおける多次元分析の方法の1つである。ドリリングと呼ばれる操作のひとつで、キューブを参照する際、ディメンションの低い階層から高い階層へと集計値を参照していく分析方法である。

ドリルダウンの逆。

ドリルアップの操作に関しては、こちらの説明をご覧ください。

ドリルスルー

(英:drill through

ドリルスルーとは、OLAPの多次元分析における機能のひとつである。キューブの集計値の元となった詳細データ(=集計前データ)を表示する機能である。

ドリルダウン

(英:drill down

ドリルダウンとは、OLAPにおける多次元分析の方法の1つである。ドリリングと呼ばれる操作のひとつで、キューブを参照する際、ディメンション階層に従って、データの集計レベルを1つずつ掘り下げる操作である。

ドリルアップの逆。

ドリルダウンの操作に関しては、こちらの説明をご覧ください。

ビジネスインテリジェンス

(英:Business Intelligence

(別名:BI

ビジネスインテリジェンス(出典:ガートナー)とは、「アプリケーション、インフラおよびツール、ベストプラクティスを包含する包括的用語であり、情報を利用し分析できるようにして、意思決定や業績を改善し最適化する。」

企業内で蓄積された豊富なデータを組織的・系統的に集約・分析・加工し、事業運営上の意思決定や企業戦略、販売戦略立案などに役立てる手法のことである。または、それを実現するための活動やシステム、ツール(BIツール)を指す場合もある。OLAPデータマイニングといった分析手法が使われる。

ビッグデータ

(英:Big Data

ビッグデータとは、従来のデータ処理ツールでは処理不可能な膨大で複雑なデータセット。

ビュー

(英:View

ビューとは、データベースにおける仮想的なテーブルのことである。BIツールにおける、分析画面を指す言葉としても使われる。

ファクト

(英:fact

ファクトとは、日々の業務を通じて行われる様々な業務上の事象や事柄である。OLAPキューブにおいては、集計の対象となる金額や数量の入ったデータ群を指す。

ファクトテーブル

(英:fact table

ファクトテーブルとは、データウェアハウススキーマ内の中心に位置する、索引と数値カラムで構成される中心的なテーブルである。ファクト集計対象となる金額や数値)の入ったテーブルを使用する。OLAPキューブは、ファクトテーブル内のデータを集計する。

Necto™では、BIDSを使用して「ファクトテーブル」を定義し、それを元に構成されたMicrosoft SSASのキューブに直接接続し、分析を行う。

ブリーフィングブック

(英:Briefing Book

ブリーフィングブックとは、状況説明書のことである。
BIツールにおいて、ビュー(分析画面)を用途ごとにまとめた格納領域の呼称として使われる場合がある。

分散型ビジネスインテリジェンス

(英:Federated Business Intelligence

分散型ビジネスインテリジェンスとは、多くのユーザーがそれぞれ別々のデスクトップ機で分析作業を行うBI活用モデル。データサイロや不必要なデータのコピーが生成され、複数のバージョンの真実が作られる(シングルバージョンオブトゥルースが確保できない)ことにつながる。

メジャー

(英:measure

メジャーとは、OLAPキューブ内で、集計及び分析の対象となる中心的な数値である。ファクトテーブルの列のうち、適切なものをメジャーとして使用する。

Necto™では、BIDSを使用して「メジャー」を定義し、それを元に構成されたMicrosoft SSASのキューブに直接接続し、分析を行う。

リレーショナルデータベース

(英:relational database

(別名:関係データベースRDB

リレーショナルデータベースとは、データベースの形式の一つで、データ同士を関連付けて扱うデータベースのことである。

リレーションシップ

(英:relationship

リレーションシップとは、2つのテーブル間の共通するフィールド(項目)の関係づけのことである。OLAPでは、キューブ内における、メジャーディメンション、属性といった要素の関連づけに使われる。

ワークボード

(英:Workboards

ワークボードとは、インタラクティブなデータビジュアライゼーションツールである。ダッシュボードのようにKPIの現状やデータ分析結果などを表示する。さらに、ワークボード上で直接、分析結果について作業を行ったり、さらに深く分析を行うことが可能である。