さまざまな金融機関に向けた財政レポートおよび予測・予算策定

Cedacri

業種:金融関連サービス

※従業員数等の企業情報は、事例掲載時点でのデータです

Cedacriの導入事例

 Cedacriは、イタリアに拠点を置く金融機関向けリーディングITプロバイダーです。
 552人の従業員を抱え、66行の銀行を顧客に持つ同社は、2002年には1億3千4百90万ユーロの売上高を計上するなど、イタリアのITサービス市場をリードする大手企業です。
 2002年のCedacriのITインフラは、2,500の銀行支店、24,000名の銀行員、1千6百万名以上の顧客にサービスを提供することになりました。
 そして、2002年にCedacriが扱ったトランザクションの価格は、1億5百万ユーロに達しました。

チャレンジ

 Cedacriは金融商品、銀行支店、および顧客の収益性を分析するため、パワフルかつシンプルな手段を銀行内の分析者に提供する必要がありました。
 1999年、Cedacriのクライアントは、銀行が持つ顧客の情報を基にした、より深い分析を依頼しました。
 銀行内の分析者は、金融商品の収益性、ある特定の銀行支店、その顧客などの様々な問題を調査するためのパワフルな分析ツールを必要としていました。
 Cedacriは、銀行の分析者が使いやすい環境で、より深い分析を可能にすることを目標としました。
 また、包括的なレポート作成や、様々な管理レベルへ重要なビジネス情報を配信する可能性を考慮しました。
 分析者からの追加要望は、簡単に用意できるパラメーターを用いて、次の会計年度に向けてシナリオと予算の予測ができることでした。

ソリューション

 Panorama NovaView® BIプラットフォームと、Microsoftのソフトウェア・アーキテクチャおよびその関連製品の組み合わせによる、異なるディメンションから収益性を分析するためのプラットフォームを提供しました。
 また、テラバイト級のデータに基づいて、洗練された財務モデルを確立する目的に合致した基盤も提供しました。
 財政レポートと予算のシステムが構築されることにより、銀行内の分析者は、製品、アカウント、組織、時間、顧客など、多くの属性に基づいて収益性の分析を行うことができるようになりました。

 Panorama NovaView® BIプラットフォームは、履歴を発生時点で分析することを可能にしました。
 予算策定用キューブに対して、数学的な演算子を実際の時系列に沿って適用することにより、さまざまな金融機関が、次年度予算の準備を行うことができるようになりました。
 また、利率の期間構造を考慮したことで、異なる利率シナリオを持つ場合における、銀行の財政的結果を予測することが可能になりました。

 Cedacriは、クライアントである様々な金融機関(ソリューションのエンドユーザー)と、サービス利用契約を結びました。
 Cedacriは、金融機関のデータ分析のために、ターミナルサーバー環境におけるPanorama NovaView® BIプラットフォームを提供しました。
 有用なキューブの構築と作成は、提供サービスの増加をもたらし、それが最終的には収益の増加にもなり、Cedacriが新しいビジネスを創造することを可能にしました。

結果 / ベネフィット

  • 1億5百万ユーロを記録したトランザクションを活用した、企業全体での情報アクセス
  • 提供サービスの拡大
  • 売上の増加
  • 特定の財務機能に合わせた分析方法
  • 財務データへのセルフサービスによるアクセス