アナリティクスのセキュリティ対策メリット
【Panorama Software BI Blog より】
セキュリティ対策はあらゆる業界で企業のもっとも大きな懸念事項のひとつです。偶発的あるいは悪意のあるデータ侵害によって企業の保存する重要なデータ資源を危険にさらす可能性があります。企業がそのような誤りを起こした場合は実質的に膨大な損失を被ることになります。
アナリティクスおよびビッグデータは、セキュリティ違反のリスクに対して必要な対策を講じるうえで重要な役割を果たすことができます。企業はアナリティクスソリューションのメリットおよび今後アナリティクスツールの有用性がますます向上するということについて、十分に検討する必要があるでしょう。企業のニーズにそった理想的なBIの導入を検討することが必要です。
ITセキュリティにおけるデータおよびアナリティクスの活用
企業のセキュリティ問題は元来IT部門が担当し、IT部門が会社の業務基盤に予防対策の追加を行います。この点でビッグデータおよびアナリティクスが非常に役立っています。最近のインフォメーションウィーク (InformationWeek) の記事によると、シスコ (Cisco) やOpenDNSといった大企業では、セキュリティ対策としてアナリティクスツールの能力を最大限に活用するためにデータサイエンティストの採用を増やしています。
OpenDNSの最高技術責任者ダン・ハバード氏は自問します。「いくつかあるゴールのひとつが、もしもネットワークセキュリティーの調査研究チームを再構成できるとしたら、競争上優位に立つためには何が絶対に必要なものか、について再検討することでした。」彼の会社ではチームへアルゴリズムとグラフ理論を専攻した研究者達を補強し、彼らのスキルを活用してネットワークセキュリティーにフォーカスしたいくつかの分析手段の開発に役立てました。
多大な利益を得る可能性
多くの企業ではアナリティクス活用によってITセキュリティ部門が確実に多大なメリットを得られます。ダークリーディグ (Dark Reading) は次のように紹介しています。
おそらく、最も価値のあるメリットは表面上には現れず容易に検知することが出来ない問題を発見することでしょう。情報漏えいはある一つの会社からデータが出発して所与の宛先に向かう場合の、取りうるすべての経路上で発生する可能性があります。その相手先が顧客であるかパートナー企業であるかに係わらず問題は重要です。ネットワークセキュリティーの分析ツールはそれらの漏洩を発見する上で役に立つ可能性があります。これによりITスタッフがネットワークセキュリティーについて有効な問題提起を行うことが可能になり、どのような問題に対しても適切に対処することが出来るようになります。
さらに、ネットワークセキュリティーの分析ツールにより企業は重大なリスクに発展する可能性のあるセキュリティーポリシーの欠陥を発見することが可能となり、それらの欠陥に対して適切に対処することが出来るようになります。