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2014.03.14

アメリカのデータ分析会社、教育改革に多額の資金を調達
Panorama Software BI Blog より

 アメリカで教育施設向けのソリューションを提供するブライトバイツ (BrightBytes) は、最近、世界規模への事業拡大と成長のため1500万ドルの資金を調達しました。資金の大部分はデータアナリティクスに使用される見込みです。ブライトバイツのデータサイエンティストは全米の学校から情報を収集しており、やがて世界中の教育施設から情報を収集し、分析ツールを活用して今後教育システムの変革につながることがらを予測しようとしています。

 ブライトバイツのデータサイエンティスト、エステナ・バロー氏は次のように述べています。「学校に関して入手できる膨大なデータを収集し、分析して多くの生徒の教育改革のために活用する能力があることは、非常に恩恵が大きいものです。」

 1500万ドルを有効に使う
 ブライトバイツは現在10,000校と提携して「クラリティ (Clarity) 」と呼ばれるプログラムを実行しています。これは教員と生徒が学習効果を高めるためにITおよびその他の教材の使い方を分析し、改善するプログラムです。幼児教育から高校3年までの教員とビッグデータのアナリストが共同作業で教育プロセスの欠陥を明らかにし、授業で学ぶ内容を最大限に生かすことができるように生徒の学習方法を改善するための新しい方法を発見しています。

 ブライトバイツの戦略の主眼はITの活用です。IT情報を提供するテッククランチ (TechCrunch) によると、ブライトバイツは学校に与えるITの影響度とITの導入でどのような問題が表面化するかを調査します。例えば生徒の学習に関して最大の成果を得るために、学習機器その他最新の教材をどのように使用するかについて、教員への訓練が適切に行われていないといった問題が明らかになる場合があります。

 データアナリティクスを世界レベルで活用
 クラリティがアメリカの学校で成功するということが証明されて以来、ブライトバイツは世界の教育施設向けにこのプログラムを拡大しようと準備を始めています。このプログラムは生徒、教員、学校運営者について教室、アクセス、スキル、環境の4分野のデータを分析します。この分析を利用して学校経営者は教育施設で使用する最善のITアップグレードを選択し、特定の生徒の母集団のニーズに基づいて個別に教育システムを構築することが可能になります。クラリティは問題の全体像も提示するため、連邦政府および州政府が政府の教育関連支出やプログラムの影響をさらに細かく調査することも可能です。

 このプログラムはデータ分析の専門家だけでなく誰でも簡単に使えるように設計され、教育の手法を変える可能性のある情報に教育関係者が簡単にアクセスできるようになっています。学校運営者は資金とITの効果的な使い方を理解することによって、生徒数に応じて最も効率よく成果を得る支出を適切に計画することができるでしょう。