2014.04.09

BIを中心にIT関連支出が増大
Panorama Software BI Blog より

 多くの業界で企業におけるITの果たす役割が増大し、企業はこの傾向が強くなっていることを認識しています。IDC (International Data Corporation) は2012年から2017年にかけてアメリカの12業種のIT関連支出について調査しました。その結果によると、全体的な支出は2012年に2366億ドルでしたが2017年までに3307億ドルに増加する見込みです。

 BIがIT支出の主要な分野に
 IDCは財務、顧客サービス、エンジニアリング、人事、IT、マーケティング、営業、セキュリティなどの分野について調査を行い、企業の資金がどの分野に使われているかを調査しました。支出の主要な4分野のひとつはビジネスアナリティクスで、近年BIの重要性が次第に大きくなっていることがわかります。

 「IT技術とビジネスの密接な連携は急速に深まるばかりで、その傾向はユーザーが、IDCが4本の主要な柱と呼んでいる、クラウド、ソーシャル、モバイル、分析(アナリティックス)の分野において受容の度合いを拡大させていることにより顕著に表れています。」IDCのグローバルテクノロジーおよび業界調査機関のプログラムマネジャーであるアイリーン・スミス氏は次のように述べています。「これらの主要な分野への投資により企業が出資するIT技術市場が拡大し、2014年にはアメリカで2752億ドルに達しました。これはIT支出全体の55パーセントを占めます。」

 BI専任の技術者の雇用に関する懸念
 IT人材派遣を手がけるTEKシステムズはIT担当者を対象に4半期ごとに調査を行っています。その最新の調査結果によると、企業の間でIT専門のスタッフの雇用を確保する力が十分でないという懸念が増大しているようです。特にBI、ビッグデータ、アナリティクスの専門的知識が豊富な社員の確保が課題になっています。2014年の第1四半期の終わりまでに社内のIT部門が企業の需要に対応することができる自信があると72パーセントの企業が回答していますが、その一方で企業の需要に対応できる適切な人材を確保できるかどうかについて慎重な意見もあります。

 2013年の終わりにはBIおよびビッグデータ専門技術者の採用の難度は全体の7位でしたが、2014年の3月末の時点でこの難度は3番目に上がっています。もっとも採用確保が難しいのはプログラマーと開発者であり、次に雇用が難しいのはセキュリティの専門家でした。

 BIソリューションでIT専任スタッフの人員数を削減
 Panorama社のNecto14のような新しいソフトウェアを導入すれば、アナリティクスのデータを理解するためにBIの専門的知識を持つスタッフを大量に置いておく必要はなくなります。Necto14はデータをまとめ、簡単に理解できるデータの視覚的表示やインフォグラフィックを作成し、ユーザーがこれを操作することができます。Necto14はデータ分析の専門的知識や技能があまりない一般ユーザーにも使えるように設計されています。したがって多くのBI専任のスタッフを常駐させる必要がありません。