2014.08.28

BI活用で需要期の販売促進を効率化
Panorama Software BI Blog より

 小売業界の販売促進戦略はBIの効果的な活用が考えられる分野のひとつです。市場の情報を収集し営業活動に反映することは直接的に効果が得られる活用方法です。また直感ではなく分析データに裏付けされた意思決定により企業戦略の転換に役立ち、無駄を削減し消費者との直接的なつながりを可能にします。

 分析ツールを活用する
 テックゾーン360 (TechZone360) によると、クリスマスをはじめとする特別な需要期などに向けて適切な商品群をタイムリーに確実に提供するためにアナリティクを活用しようとする企業が増えているようです。例えば新学期前の特需シーズンは消費者の購買行動により学用品や関連商品の売上が期待され、年間の中でも多くの企業にとって主要なイベントのひとつになっています。記事によるとSAPは2013年の市場について有望なビッグデータであるソーシャルメディアの情報から収集したデータを分析し、リポートを発表しました。記事によるとこのような分析データは小売業界にとって有益な洞察として消費者の来年の動向を知るうえで役立ちます。

 記事によるとSAPによる分析の結果、消費者の感情は販売促進の内容によって時間経過とともに変化していることがわかりました。この場合、新学期が目前に迫るまで消費者行動に動きがみられませんでした。小売業界は販売促進活動を6月に開始することで先手をとっていると思う企業があるかもかもしれませんが、早すぎる販促活動は消費者の支持を得られず、テレビコマーシャル放映に膨大な額を無駄に費やす結果になる可能性があります。どのような販売戦略をいかに適切な時期に実行できるかどうかは、経営陣がBIツールをうまく活用しているかどうか次第で決まる、と言えるかもしれません。

 有益な情報源を活用するには
 エクセルなどの定型化データについては大量のデータ分析作業が行われます。しかしビッグデータなど非定型のコンテンツは従来のデータを保存したシステムでの分析に適していません。経営者はこれまで以上に詳細なレベルの分析を求めています。新たにビッグデータ分析用のコンポーネントを追加するためにBIの使用をやめる必要はありません。最新版のPanorama Necto™は多様な情報源のデータを分析できるように設計され、多様な情報源のデータを分析することによって企業の戦略を強化し、成果を高めることが期待できます。