医療機関のBI活用の取り組み
【Panorama Software BI Blog より】
BIが普及を始めた初期の段階では、安全かつ整理された情報を分析することがもっとも容易な方法でした。つまり分析対象としては厳重なセキュリティ対策が必要な高度な部外秘のデータよりも、社内の無難な情報などがよく使われました。しかし一部の政府関連機関、医療機関、金融機関などが保有するデータは厳重なセキュリティ対策が必要ですが、アナリティクスでの分析や調査によってかなりの効率化が見込まれます。このような業界ではBI活用が進んでいますが、データ活用を中心とした意思決定や戦略を進めるなかで課題に直面しています。医療機関では特にこの傾向が見られます。
BI活用事例
「テックページワン (Tech Page One) 」に寄稿するカイリージェーン・ウェイクフィールド氏は、医療機関が直面する主要な課題について述べています。医療機関ではデータ活用に秀でた高度な技術者を必要としていますが、多くの病院では医療業界での経験を必須として募集しています。ところが最近BIを使い始めたばかりの医療業界では経験のある人材が不足しています。BIには医療業界全体を大きく変革し、医療機関の状況を改善するする可能性が大いにありますが、人材の不足は特に深刻な問題です。ウェイクフィールド氏によると、最新のBIを使いこなすまでに長い時間がかかる場合は、応用できる技術の不足により患者の治療効果に影響する可能性があると警告しています。
BIコンサルティング会社「CBIG コンサルティング (CBIG Consulting) 」の社長ビンス・ベランジェ氏によると、この問題を解消するためには、目的に適合する専門職技術者を新しく採用するよりも、現在雇用しているIT専任技術者の教育が必要ではないかと述べ、トレーニングは医療機関の改革の第1歩であると説明しています。その次に必要なことは、データ分析の新しい方法を理解するためのユーザーの意識改革です。何らかの要素を変更することによって手順が複雑になることを経営者が避けようとし、技術について保守的な考え方が主流になる場合があります。しかしこれを克服できれば意思決定の戦略を再調整することによってかなりの進歩を達成することができます。
最新のBI技術
企業がBI活用で成功するカギとは、実際にはアナリティクスユーザーの専門技術職の育成とは反対で、むしろIT部門の介入が不要なBIを使うことかもしれません。最近のBIの進化に伴い、いま企業経営者は、使いやすくIT部門の介入が不要で多様な部門のユーザーに役立つBIを選ぶことが可能です。Panorama Necto™には分析中のアナリティクス情報を効果的に表示できる、カスタマイズ可能な表示機能があり、ユーザーはその時点での必要な情報を的確に入手できます。膨大な数値データを探すことはBIに必要な作業ではありません。使い勝手のよいBIソリューションPanorama Necto™には明確な利点があります。意欲的な経営者はNecto™の活用によってその利点を発見することができるでしょう。