医療機関のデータ活用に新しい役割
【Panorama Software BI Blog より】
さまざまな業界でBIおよびアナリティクスの活用により成果が得られています。データの収集と詳細な分析は企業の意思決定を強力に支援します。また不確定要素を排除し、営業プロセスおよび顧客サービスの効率化にも役立ちます。データ分析は非常に基本的なレベルで企業の業務を変革する可能性もあります。医療業界は革新的なBI活用を推進し成果を上げています。
必要とされる新しい役割
医療業界向けの情報を提供する「ヘルスケアITニュース (Healthcare IT News) 」によると、今後医療業界でも最高データ責任者 (CDO) の役割が重要になる傾向があると紹介しています。最高データ責任者 (CDO) は保険や金融業界で注目されつつある役職で、わずかな洞察や気づきによって企業に多大な収益をもたらす、あるいは多大なコストの削減が可能になるという意味で非常に重要です。記事によるとデータ戦略の策定には、IT専任者でなく一般ユーザーがいかにしてデータを理解できるかをまず考慮しなければならないと述べています。情報に基づいたよりよい意思決定を行うためには他の部門と協働し統一されたデータ戦略を策定する必要があります。問題を解決するためのツールとして情報を活用するには、データを正確に認識し高度なアナリティクスを使うことが必要です。
「シアトル子ども医療施設 (Seattle Children) 」の最高データ責任者 (CDO) ユージーン・コルカー氏によると、医療機関では診療分野の枠を越えたデータ活用チームを設定することが重要であると述べています。こうしたチームにはIT部門の専任技術者だけでなく、経営責任者や実際に医療に従事する医療の専門家もかかわることが必要です。このように統合されたチームは複雑なデータセットも分析でき、医療機関に固有のBIニーズおよび多くの業界に共通するニーズにも役立つようにデータを活用することができます。
コルカー氏は次のように述べています。「予算の効率化に成功した医療機関、あるいは治療成績を上げている医療機関はさらに成功事例を継続的に実現していく傾向があります。」このような発展は医療現場の知識や実践のありかたを大きく変革する可能性があります。
チーム全体での取り組み
データ分析に多数のメンバーがかかわるためには、ユーザー教育と、簡単な指示でユーザーが理解しやすいソフトウェアの提供が必要になります。ユーザー教育については経営者が人事部と連携して取り組むべき課題であり、後者は企業が適切なソリューションを選定することが必要です。Panorama Necto14は多様なプロファイルを持つユーザーが活用することを目的に設計しています。ダッシュボードはユーザーのニーズに合わせてカスタマイズでき、使用しているユーザーの種別に関係なく、ユーザーに役立つデータを表示する機能があります。社内および社外の多様なソースから情報を取得している現代の企業にとってこれは非常に重要な機能です。