1. ビジネスインテリジェンス (BI) のBIツールならNecto™トップページ
  2. >
  3. ニュース
  4. >
  5. 2015年
  6. >
  7. あらゆるデータソースに対応できるスマートBIの利点
2015.08.13

あらゆるデータソースに対応できるスマートBIの利点
【Panorama Software BI Blog より】

 7か国語を自在に操るような人がいるとすれば、感服しないわけにはいきません。もし多言語に通じた人物が同室にいる場合は、お互いに言葉の通じない7人の人が全員で一緒に働くことが可能になります。このような人材がいることは、多くの異種のデータソースから取得する情報を受けてそれを理解し、さらに他の人が理解できるような方法で新しい洞察を伝達することができる、社内のルールと語彙の図書館を確立しているような利点があります。これによって著しく効率をアップできます。

 7か国語を操るような人は、スマートBIソリューションの重要な性質のひとつを持っています。多様な情報源から取得する情報の理解を、簡単なように見せるという点です。スマートBIソリューションは定型化、半定型化、非定型化の様々なデータソースに容易に接続できる非常に優れたソリューションです。それらのデータソースとは、Excelのテーブル、SQL, Access, OracleなどのリレーショナルDB、またはOLAPデータソースから、SaaSサービスへ直接ライブ接続が可能なSalesForce to ERPのようなデータソース提供アプリ、CRMシステム、さらにはそれ以外の全ての種類のデータソースに渡ります。

 一般的な企業であれば、重要な業務データは非常に多様なデータソースを通って流入しています。しかもそれぞれのデータソースは独自のデータ表示方式とデータを整理する方法を採用しています。社内のシステムに存在するデータソースもあればクラウド上にあるものもあります。また定期的に最新の状態に更新されているデータもあれば、常に変動しているデータもあります。まだスマートBIソリューションを導入していない企業では、供給されるデータをBI環境に統合できるように新しいデータソースへの接続を設定するために、IT部門に頻繁に要請をしなくてはならないでしょう。

 ほとんどあらゆるデータソースをBIソリューションに接続することはおそらく可能でしょう。しかし時間と資源にかけるコストはどのくらいになるでしょうか。どのデータソース、どの部門を優先するかという議論は重要ではありません。いつもIT部門の技術者にばかり頼るべきではないでしょう。スマートBIソリューションを活用すれば、ITの専門技術者だけでなくどんなユーザーもわずか数回のクリックでほとんどあらゆるデータソースに接続することができます。

 アメリカ東海岸のサウスカロライナ州にある調査統計局 (Office of Research and Statistics, ORS) では地元地域、州および連邦政府から取得する膨大なデータを常に分析する必要があります。統計局では、ご想像の通り多種多様な情報プラットフォームが使用され、様々なフォーマットでデータが出力されています。スマートBI ソリューションを使用し始めると非常に画期的な効果が表れはじめました。

 ORSは米国の保険の未加入者に対して患者支援プログラムにより処方薬を提供する、ある非営利団体から申し出を受けました。この非営利団体は資金提供者による投資が効率よく機能しているかどうかを知ろうとしていました。ORSはスマートBIソリューションを活用し、患者がプログラムの利用契約をする1年前から18か月後にわたって収集した患者データと入院期間や救急救命室利用の様々な指標との相互関連性を分析しました。

 分析の結果、糖尿病の患者の場合は救急救命室の使用が27%削減され、入院患者の入院期間も15%削減されました。また高血圧は必要な治療を受けた患者による救急救命室の使用が33%削減され入院患者の入院期間が20%削減されました。患者支援プログラムにより非営利団体から向精神薬の処方薬を受けた人も、救急救命室の使用が24%、入院患者の入院期間が31%それぞれ削減されました。

 ORSではスマートBIソリューションの機能の活用の結果、多様なデータソースから取得するさまざまな種類のデータを簡単に統合できる機能など効率性と業績を高める有用な洞察を得ることがわかりました。

 スマートBIソリューションは多言語のできる人以上に効率的です。一度データを読み込むとそのすべての単語と数値を記憶し、次に、多様な情報源から取得したデータどうしの関連性を分析し、事実上即座に行う迅速な分析に基づいて洞察や手段を推奨することができます。