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2010.07.19

Panorama Software社のプロダクトマネージャーが、セルフサービスBI (PowerPivot) の利点、およびNovaView®との組み合わせが必要な理由について解説

Panorama Software社 プロダクトマネージャー Shimon Shlevich

【Microsoft SQL Server Team Blogへの投稿"PowerPivot & Analysis Services The Value of Both"より】

 PowerPivotがさらなる人気と認知度を得るにつれ、BIプロフェッショナルからの、PowerPivotの組織での役割についての質問がさらに多くなっています。
その目的は、マイクロソフトの新しいin-memory BIソリューションがもたらす価値(利点のみならず、制限も含めて)を理解することです。
PowerPivotはSQL Server Analysis Services (SSAS) にとって代わろうとしているのでしょうか?
もしくは、両者は共存し、異なる需要に応えるのでしょうか?

 これらの疑問に答え、あなたのBIソリューションに短期・長期にわたって影響する新製品のインパクトについて知るために、私たちが理解すべきなのは、マイクロソフトがこの新製品をリリースする動機は何なのか、そしてどのような位置付けを行うのか、ということです。
マイクロソフトは、2つの主な目標を達成しようとしています。 - 新しいin-memoryエンジンをデータ処理に導入すること、そして、さらなるオーディエンスへBIシステムの利用を広めるためにセルフサービスBIのコンセプトを推進することです。

 新しいin-memoryエンジンは“Vertipaq”と呼ばれています。
Vertipaqは、RAMでの一時的データストレージが低速なディスクの検索オーバーヘッドを排除するのと同様に、集計と計算を行いながらであっても、従来のSSASを遥かに上回るパフォーマンスを発揮することを謳っています。
現在、このエンジンの最初のバージョンは、Microsoft Excel 2010SQL Server 2008 R2両方の製品の一部としてリリースされており、SSASが、従来のin-memoryモード、もしくは新しいin-memoryモードの両方で動作することを可能にしています。
SSAS用の新しいin-memoryモードは、現在、PowerPivotによって作成されたキューブのみで利用可能となっており、従来のすべてのキューブで利用できるわけではありません。
とはいえ、最終的には、SSASのメジャーリリースにおいて、すべてのキューブが新しいエンジンで利用できるようになり、それがSSASの新しいデフォルトエンジンとして認識されることになるでしょう。

 一方、従来からあるSSASは、分析と管理の点ではPowerPivotより機能的であるということができます。
SSASは、(階層にもとづく機能など)より多くの動作方法、そして(頑丈なデータセキュリティ機能など)より多くの管理機能をサポートしています。
SSASは、おそらく市場でもっとも豊富な機能をもつ多次元エンジンでしょう。
大規模なデータ量や、企業に応じた完全な作り込みをサポートするような拡張性を備えています。
これらの能力を備えたことによる負の側面は、SSASプロジェクトにはBIソリューション、実装、配布、テストなどにまつわる作業フェーズの設計と計画が必要になることです。
また、BI開発チームやIT部門のサポート、長期間に及ぶ開発サイクル、アップデートが滅多に行われない、などの要因によって、かなりのカスタマイズが行われ、柔軟性に欠けたものを数年間使うことになり、構造が変化しない企業データに依存する結果となります。

 SSASは、さまざまな企業のインフラの基盤であり、IT部門によってあらかじめモデル化されたデータを、ユーザーが分析することを可能にします。
ユーザーは、そこにあるデータを基にして、標準的なレポートやダッシュボード、KPIを作成することができ、ある意味で“すでにわかっている”質問に答えることになります。
一方で、PowerPivotは、ユーザーがどのようなデータにも接続することを可能にし、“オンザフライ”(中間的な処理を意識する必要がないこと。この場合、IT部門によるキューブの定義とモデル化をあらかじめ行う必要がないこと)で瞬時にデータをモデル化、分析することができます。
PowerPivotは、よく見かけることのある“まだわかっていない”質問にユーザーが答えることを可能にします。

 今まで、キューブ上で欲しいデータが見つからないことを何度も経験しているのではありませんか?
ビジネスユーザーが、新しく必要になったメトリック(指標)を作ってくれと尋ねて来ているのに、データウェアハウスの更新が必要となるために、そのメトリックの作成を延期してしまった経験はありませんか?
そしてそのメトリックはそのまま日の目を見ずに終わっていませんか?
 これが、私たちにとってセルフサービスBIが必要となる根拠であり、PowerPivotが、ビジネスユーザーとIT部門の両方の作業を楽にする理由です。
 PowerPivotのオーサリング環境は、多くのユーザーに愛用されているMicrosoft Excelと同一のものです。
この簡単かつ親しみやすいデスクトップツールは、追加のトレーニングも必要ないため、幅広く普及するはずです。
ツールを使ってみましょう。誰でも躊躇なく使えますし、メトリックを使用して作業することにもすぐ慣れるはずです。
ビジネスユーザーは、データを見やすいスプレッドシートでチェックさえすれば、ピボットテーブルにたった一回のクリックでキューブを作成することができます。
なんらかの制限が無いわけではありませんが、その価値は計り知れないほどです。
セルフサービスBIは、特別なトレーニングなどを必要とせず、素晴らしいエンジンのパフォーマンスにより、即効性のあるビジネスバリューを提供します。

 前述の通り、SSASは“すでにわかっている”質問に答え、PowerPivotは“まだわかっていない”質問に答えるものとして、共存し、それぞれの需要に応えます。
PanoramaのNovaView® 6.2は、SSASとPowerPivotの両方のシステムをサポートし、お客様に、システムの違いを意識させることなく、同一のインターフェースとツールを提供します。
NovaView®統一セキュリティレイヤーは、両方のデータソースを同時にセキュアに保護し、同じセキュリティ設定内容を用いることが可能で、管理者を煩雑な作業から解放し、大規模な企業での配布であってもPowerPivotを問題なく動作させることができます。
NovaView® BI Serverは、BIソリューションの中心に位置し、SSASとPowerPivot両方に適用されるビジネスロジックや追加のデータセマンティック、セキュリティ設定を実装します。
また、Flash Analytics、Dashboards、Smart Report、SpotlightなどのNovaView®フロントエンドツールのスイート全体を通じ、SSASとPowerPivot両方のデータソースの垣根を越えてインサイトを提供します。

 Panoramaは、マイクロソフトのセルフサービスBIのロードマップに対応して、ビジネスユーザーがSSASとPowerPivot両方のキューブに即座に接続することができる、直感的で簡単に習得できるツールを提供します。
NovaView®のユーザーは、初めにデータソースに接続した後は、すぐにデータを操作することができ、計算式、例外、チャート、KPIなどを独自に用意して組み込むことが可能です。
ユーザーは、自分で作成したグラフやレポートなどの成果物を保存することができ、その上、同僚とそれらを用いて作業するために、他のユーザーと共有する、電子メールで送信する、またはSharePointポータルを通じて使用することができます。
特に、PowerPivotに関しては、Panoramaのデータセキュリティレイヤーと、豊富な機能が揃った分析機能・ダッシュボード機能によりPowerPivotキューブを拡張し、企業用途、セルフサービス、in-memory駆動のBIソリューションを作成します。