ビジネスインテリジェンス最大活用のカギはエグゼクティブの寄与
BIの展開を担うマネージメント層はCIOだけではない
【Panorama Software Industry News より】
効果的なビジネスインテリジェンスの運用にはマネージメントの全面的なサポートが必要
ビジネスインテリジェンスを最大限活用するには、最高財務責任者 (CFO) と最高情報責任者 (CIO) 両方のサポートとインプットが必要とされている、とのレポートがガートナーより発表されました。
ガートナーのアナリストであるジェームズ・リチャードソン (James Richardson) 氏は、この程シドニーで開催されたガートナー・ビジネスインテリジェンス・サミットでのディスカッションにて、持論を展開しました。
多くの場合、ビジネスインテリジェンスの展開とプロジェクトはCIOの傘下に入ります。ビジネスインテリジェンス・コンピテンシー・センター内でプロジェクトを開始するのが彼らの職務です。しかし、CFOもビジネスインテリジェンスの有効活用においては重要な役割を果たすことになります。
企業の財務責任者のトップは、2割くらいはビジネスインテリジェンスの計画に着手すべきだ、とリチャードソン氏は語ります。
「もしCFOが数字をレポートすることにだけこだわっているのなら、BIを機能的な視点から促進することはないでしょう」 (Richardson氏)
そして、BIプロジェクトへの一般的な承認事項は、CIOがスタート地点となり、CFOを通じ、最高執行責任者 (COO) にまで伝わり実行されるべきです。
最近のeGovモニターレポートによると、英国政府のビジネスインテリジェンスの活用は、上級マネージメントの全面的な参加が無いために滞っているといいます。英国政府監査局はレポートをリリースし、その中で、政府が情報とコミュニケーションのためのテクノロジーのより良い活用と展開に失敗していることを指摘しています。
ソース:
CIO magazine