ビジネスインテリジェンスは政府のIT有効活用の中心になる？
ある政府が直面しているBIを戦略的に使用するための課題
【Panorama Software Industry News より】

英国政府はBIの使用に失敗していると政府機関が主張

　英国政府監査局は、最近リリースしたレポート内で、英国政府は情報と通信技術のより良い展開を目的とした、ビジネスインテリジェンスソリューションの利用に失敗していると批判しています。eGov monitorの記事をご紹介します。

　監査局のレポートでは、共有されているサービスに戦略的にアプローチするために、政府機関内のシニアマネジメントがBIを使用してこなかった、と結論付けています。また、SIAF（= Skills for Information Age Framework：英国「The SFIA Foundation」が有する、IT活用スキルのフレームワーク・リファレンス）が限定的にしか利用されなかったとして批判しています。

　eGov monitorのレポートでは、旧来のレガシーシステムが政府機関で使用され続けているということは、BI戦略の無さを現しています。ビジネスインテリジェンスを使用することで、どの分野が新しい情報通信技術を必要としているかを、政府は効果的に特定できたはずだ、と監査局のレポートでは指摘しています。

　「歴史的にも、民間部門と比較しても、政府はハイレベルな意思決定の支援のために、ビジネスインテリジェンスやスキルセットを体系的に使用してこなかった」このようにレポート内で明記されています。

　しかし、英国政府だけがビジネスインテリジェンスを最大限活用できていないわけではありません。昨年発行されたeWeekのレポートによると、米国政府は航空機爆破未遂を離陸前に止めさせるための必要な情報をすべて持っていましたが、情報を一斉に分析するためのビジネスインテリジェンスソリューションは展開されていませんでした。

　ソース：
　eGov monitor