2011.03.10
医療の質の向上に統計データを活用したBIが有効であるとのレポート
越えなければならないハードルとは?
【Panorama Software Industry News より】
医療業界でのBIとアナリティクスの使用の改善には、広範なデータベースへのアクセスが要求されるでしょう。ハーバード・メディカルスクールCIO兼学部長ジョン・ハラムカ (John Halamka) 氏は今回紹介するMediCityのレポートの中で述べています。
ハラムカ氏によると、医療業界でアナリティクスを最大限活用するには、一つだけのデータベースからの情報では不足しています。
「患者の治療や治療結果についての質問をする場合、統計的な意味を持たせるためには、何百という病院のデータを問い合わせる必要があるかもしれません」(ハラムカ氏)
もちろん、すべての病院が同じITシステムで運用されているというわけではないという事実を鑑みると、チャレンジもあるでしょう。ハラムカ氏によると、ハーバードでは、医師がウェブベースのソリューションを使用して、すべての学校の病院のデータベースへの問い合わせを行っています。SHRINEと呼ばれるインターフェースは「何百万という患者の診断と治療についての質問への、非特定の答えの集約」を提供します。
データへの問い合わせを最大限活用するためには、同じようなシステムが国中の医師に必要とされるかもしれません。
国レベルでの電子カルテの適用に関する注目を考えると、これらの変化は進行中かもしれません。電子カルテへの移行の試みと共に、医療業界はまた、統合された健康情報の交換の実装にフォーカスし、記録が容易に共有できるようになるのではないでしょうか。
ソース:
MediCity