患者の治療向上をめざして医療機関がビジネスインテリジェンスを活用
【Panorama Software Industry News より】
一般的に医療関連企業は、ビジネスインテリジェンス導入に関しては、他の産業に比べて遅れていると言われます。しかし最近発行されたInformationWeekのレポートによると、テキサス州のある病院では全く新しい取組みが行われています。
ITニュースコンテンツ・プロバイダであるInformationWeekは、テキサス州ボーモントに拠点を置くサウステキサス・メディカルアソシエイツ(SETMA)の例を取り上げ、医療産業でのBI導入のメリットの大きさをリポートしています。
SETMAは1998年に電子カルテを導入し、2年前にBIソリューションを追加導入しました。BIにより患者の健康、治療を見極めるための役立つ有意な情報を得ることができるようになり、また29名の医師の実績評価、ベストプラクティスの実行、品質評価基準の順守が向上したとInformationWeekは伝えています。
「医療産業はBI活用に関しては遅れていますが、他の業界でBIによって可能になることは、医療向上のためのポイントをうまく活用すれば医療産業でも充分に可能です。」SETMAのCEOジェームズ・ホリー氏はInformationWeekとのインタビューでこのように述べています。
ホリー氏によると、この病院ではBI導入後わずか半年で再入院率が22%も低下しました。
医療業界での電子カルテの導入がさらに本格化すれば、SETMAにならってBIを導入する病院がさらに増加する可能性があります。医療機関で使用するデジタル化記録が、重要な使用基準への適合を証明されれば、アメリカ政府から奨励金を提供される予定です。
ソース:
InformationWeek