1. ビジネスインテリジェンス (BI) のBIツールならNecto™トップページ
  2. >
  3. ニュース
  4. >
  5. 2011年
  6. >
  7. カジノで一攫千金を実現したビジネスインテリジェンスの効果とは
2011.06.13

カジノで一攫千金を実現したビジネスインテリジェンスの効果とは
【Panorama Software Industry News より】

 アメリカ南部でカジノを経営する「ステーション・カジノ (Station Casinos) 」のBI担当責任者であり、業務システム責任者であるカレン・オデル氏は、同社の18か所のカジノで顧客のゲームデータの蓄積と分析に注力した結果、大当たりを獲得しました。

 Information Management最新号のリポートによると、オデル氏は最近さまざまなビジネスインテリジェンス分析プロジェクトを導入し、社内外で注目を集めていました。Information Managementは最近、オデル氏を「トップITマネジャー2011」の25人に選出していました。

 ビジネスインテリジェンス・ソリューションを使いこなす上でのもっとも重要なメリットについて、オデル氏はニュースサイトのインタビューに応えています。「進んでいく正しい道のりと、課題解決の方法について、静かに落ち着いて話すことができるのは、私にとって最も重要なことです。」

 ステーション・カジノでもっとも壮大で効果的なBIプロジェクトは、同社の23,000もあるスロットマシンに蓄積されたデータを抽出し、顧客リソースデータを一元管理するためのデータウェアハウスプロジェクトでした。スロットマシンプロジェクトだけでも、機器内部の回路を再構築する必要がありました。その結果、ゲームの傾向や顧客の行動についてレポート内容が大変向上しました。このように顧客情報をビジネスに生かす試みは、このカジノでは初めて行われたとニュースは伝えています。

 「したがって、誰かがスロットマシンを使うと、私たちはそれに関する使用履歴がわかります。顧客が今まさしく何をしているかが把握でき、次に、今起こったばかりのことに基づいてどのように反応するかも把握できます。」と、オデル氏は述べています。

 このプロジェクトによってステーション・カジノの収益は驚くべき増加を果たしました。マーケティング販促費では1か月の節約効果が100万ドルに達し、製作費についても毎月5万ドルの節約効果がありました。また顧客維持率が14パーセント改善しました。さらに、データエラーは従来80パーセントでしたが1パーセントにまで低下し、新しいデータウェアハウスの効果で毎月の利益がおよそ150万ドル増加しています。

 ビジネスインテリジェンス・レポーティングの成果は、業界を問わずどのような企業でも非常に役立つものです。現在オーストラリアのスキーリゾートでも実証されています。顧客データの収集をさらに強化するため、このリゾート会社では、最近、無線ICタグ導入に向けて旧来の紙のリフト券を排除しました。これによってスキーリゾートの実際の来場者数、スキー場に滞在中の時間の過ごし方の追跡、最終的な分析が可能になるでしょう。

 ソース:
 Information Management