モバイルビジネスインテリジェンス導入がますます加速、その背景とは
【Panorama Software Industry News より】
モバイル機器はSaaSビジネスインテリジェンスやソーシャルビジネスインテリジェンスなどの未来の分析ツールに浸透し始めています。タブレット端末やスマートフォンなどモバイル機器の普及に伴い、経営トップはデスクトップPCと同じようにモバイルからもビジネスインテリジェンスの分析データやレポートへのアクセスを要望しています。
Dashboard Insightの最新リポートによると、モバイルビジネスインテリジェンスを取り巻く現状を詳しく調査した結果、今後ますます導入を加速する複数の要因が明らかになりました。
コンサルティング会社WiseAnalyticsの創業者であり社長であるレスリー・ワイズ氏はこのニュースプロバイダに執筆し、このように述べています。「ここ数年、ソリューションプロバイダは相方向のモバイルアプリケーション開発に多大な注力を行ってきました。これが実現すれば、企業のトップはどこにいてもBIにアクセスすることが可能になります。」「これまでモバイルBIの普及ペースはさほど速くありませんでしたが、ここへ来てついに一般的なBI市場に浸透を始めました。」
第一に、全体的な市場の拡大が背景にあります。データインサイトを渇望する忙しい経営トップにBIソリューションを提案するベンダー数は、今、かつてない規模に拡大しています。編集不可のPDF形式の帳票や、対話型のダッシュボードにアクセス可能になり、モバイルBIは技術の進歩に伴ってデスクトップBIと同様の使いやすさを提供するまでに成長しました。モバイルアプリケーションは多様なBIニーズに業界で初めて対応できるようになりました。
次にベンダーがモバイルBIソリューションを実現させる手段です。セルフサービスBIがデスクトップ型を促進する間に、モバイルアプリケーションも使いやすさが大幅に改善されました。これによってITスキルに熟練していない経営トップや社員もより多く活用できるようになりました。現在のモバイルソリューションは、デスクトップソリューションが提供してきた技術を精密に反映し、エンドユーザーがこのアプリケーションで発展させた快適性をさらに充実させています。
またタブレット端末の市場規模の成長もモバイルBIをさらに拡大した要因です。iPadなどのタブレット端末は携帯に便利なサイズでありながら高い情報処理能力を保ち、スマートフォンよりも画面サイズが大きく、管理職や社員が移動中に使いやすいことから、高い評価を得ています。AppleのiPadは現時点で群を抜いて人気の高い商品ですが、他社もこの機器の市場拡大を目指して続々と参入しています。
Datamationの最新号によると、BIのタブレット端末向け戦略は今、総合的なビジネスインテリジェンスソリューションの一部として不可欠な機能要件の一つになっています。外出中のエンドユーザーが、BIレポートやデータを分析したインサイトにアクセスしたいという、従来にはなかった全く新しいニーズに対応することが求められています。
ソース:
Dashboard Insight