米国医療機関、ビジネスインテリジェンスへの投資を強化
【Panorama Software Industry News より】

　アメリカでは電子カルテがますます普及するとともにITへの投資額も増加する傾向にあり、多くの医療機関が今後5年間でビジネスインテリジェンスの導入を計画しています。

　アメリカのNPO機関「医療情報管理システム団体 (HIMSS) 」の調査部門である「HIMSSアナリティック」が最近行った調査によると、多くの病院がビジネスインテリジェンスを含め、さまざまな種類のIT関連投資予算の増額を計画しているということがわかりました。

　IT支出の増加の理由として背景にあるのは、連邦政府の電子カルテ奨励金プログラムにより、「有意義な活用基準ステージ1」が証明されたものに対して、奨励金が与えられるためと考えられています。これはまさに数年前にこのプログラムを策定した段階でオバマ政権が念頭においていたことです。

　調査結果によると、2009年度は経済不況によりIT投資が伸び悩みましたが、2010年度は経済回復を証明する年になったと述べています。HIMSSアナリティックは、全体的に見て病院はIT予算合計の46.5パーセントから48.3パーセントをBIに投資すると予測しています。

　病院と医師が電子カルテの採用を本格的に推進していることから、医療機関のBI導入は今後も増えると専門家の意見は一致しています。分析ツールにより患者の治療の進捗管理が改善し、疾病治療の向上が見込まれると予測しています。