クラウドによってますます便利になるBIツール
【Panorama Software Industry News より】

　中小企業も大企業と同様に情報ニーズが高いことは変わりません。これまでは大企業が実現しているデータ分析と、データからのインサイト収集の2つの能力を、中小企業が同じように共有することはありませんでしたが、この状況はビジネスインテリジェンスの技術革新によって一変しました。リセラーニュースの最近の記事によると、現在では分析ツールの利用とそれによって提供されるメリットを、企業の規模にかかわりなく受けることが可能です。

　「現在の厳しい市場環境で自社の優位性を保つために、分析ツールの導入を真剣に検討している中小企業が多くなっています。」BI専門家ニック・カーター氏は記事の中で述べています。「過去には、その場しのぎで使い勝手の悪いマニュアルのソリューションで十分だった時期もありましたが、そのようなツールでは現在必要としている情報を提供する能力がないことに多くの企業が気づいています。」

　さらに、今後はクラウドコンピューティングがロバストな分析技術の利用可能性にもっとも大きな影響を与える、という点で多くの専門家の意見が一致しています。中小企業はSaaSビジネスインテリジェンスによって、経営と保守費用の点でほとんどコストのかからない、費用効率の良い提供モデルによる最適なテクノロジーを利用することができます。

　CompTIAが行った最近の調査によると、クラウドコンピューティングの活用は全般的に増加しています。IT担当専門職500人に行った調査では、今後1年以内にクラウドへの投資額を少なくとも10％以上増やすという回答が56パーセントに上りました。