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2011.09.16

医療器具供給会社のモバイルBI戦略の成功事例
【Panorama Software Industry News より】

 医療器具供給会社Novationでは、現在ビジネスインテリジェンスプラットフォームの活用に成功していますが、この状況は、商品開発・戦略副社長であるギジェルモ・ラマス氏がおよそ2年前にモバイル機器の将来性を発見したことに端を発しています。ITニュースサイト、テックターゲット (TechTarget) のリポートをご紹介します。

 モバイル機器は決して一過性のトレンドではないことを、ラマス氏は理解していました。モバイル機器の需要がますます増大することがわかったため、企業自身がモバイルの勢いに乗り、時代の先端を行くことになりました。TechTargetの記事はこのようにリポートしています。

 「私が見た統計データによると、現在医療機関はモバイル機器を導入している中で3番目に大きな業界です。」ラマス氏はこのように述べています。「得意先である医療機関の方から我々にモバイルの働きかけが来るのを待つのではなく、我々がまず先にモバイルを導入しなくてはと思っていました。わが社はモバイル機器の関連システムについてイノベーションを推進するパートナーでありたいと思っています。」

 同社がモバイル機器への信頼を拡大すると、社内のユーザーから、ビジネスインテリジェンスプログラムが使用できないかという案が出されるようになりました。同社はそのことをきっかけに、モバイル機器でBIを使うことを考え始めました。

 しかしこの企業で同じことを考えたのは、モバイルの専門家だけではありません。スマートフォン、タブレット端末などのモバイル機器を獲得した現場のユーザーの多くは、その端末からBIプラットフォームをデスク以外の場所で活用できる可能性について探究してほしいと、IT部門に要請しています。

 ドレスナー・アドバイザリー・サービスのハワード・ドレスナー氏によると、そのような傾向は数年前までほとんど聞かれませんでした。彼はTechTargetにこのように述べています。ドレスナー投資顧問はこの2年間で行った調査でモバイルBIに関連する需要がいかに高まっているかを評価しました。

 市場にはますます高度な機能性が出現しており、ユーザーも高度な機能に関与するようになっていきます。その傾向は顧客である医療機関にも影響を与えます。

 ラマス氏によると、Novationはモバイル分析をより幅広く、顧客である医療機関にも活用してもらうための取り組みを行っています。同社では医療機器のコストや価格についてのデータを定期的に収集し、分析しています。その結果得られるインサイトによって、より有用なデータが得られ、商品の低価格化につながり、同社の66000の事業所の収益に大幅に貢献すると、ラマス氏は述べています。

 医療機関がBI導入によって受けるメリットを示している記事が他にもあります。TechTargetの別の記事によると、連邦政府の奨励金受給資格を得るために必要な、電子カルテシステムの意義ある活用の証明を、BIが支援することができます。これは政府の基準である「質の高いレポーティング要件」の分析によって達成されます。