クラウドビジネスインテリジェンスのポテンシャルとは
【Panorama Software Industry News より】

　クラウドコンピューティングは企業の規模にかかわらず、比較的手頃な価格で強固なビジネスインテリジェンスソリューションを実現できる機能があります。このためSaaSビジネスインテリジェンスをすでに導入した企業、あるいは導入計画を策定する企業が増えています。これについてITコンサルタント会社、ディシジョン・マネジメント・ソリューションズ (Decision Management Solutions) の最新の記事をご紹介します。

　ディシジョン・マネジメント・ソリューションズは最近企業経営者とIT専門家200人を対象にアンケートを行い、その80パーセントがすでにクラウドベースのBIを導入している、または来年度中に導入する予定があることがわかりました。さらに、クラウド利用による分析ツールの能力は現実的に将来性があるという回答も66パーセントありました。

　同社CEOのジェイムズ・テーラー氏は次のように述べています。「BIを早期に導入した企業はますますBIツールの高機能性を十分に活用し、BI導入時期の遅い競合他社との格差を拡大している可能性があります。」

　今後、導入が増加する可能性が高い分野として今回の調査で明らかになったのは、BIの機能を他のクラウドベースのサービスに組み込む能力、クラウドを使用して適応力の高いコンピューティングパワーを実現するソリューションなどがあります。

　中小企業は今後クラウドベースのBI導入の先陣を切る可能性があります。ITコンサルティング会社テックアイル (Techaisle) は、分析ツールへの投資計画があるという中小企業が増えていることを指摘しています。特にBIアプリケーションに投資を計画している中小企業の支出金額は今年度29憶ドルになると予測されています。