2011.12.01
SaaSビジネスインテリジェンス導入を促進するクラウドコンピューティング
【Panorama Software Industry News より】
コスト効率がよく適応力のあるITインフラモデルの構築が求められ、クラウドコンピューティングの導入が増加する傾向が続いています。TechTargetの最近の記事によると、ホスト型サービスと分析ツールの組合せとして、クラウドの導入希望はSaaSビジネスインテリジェンスにも影響を与え始めているようです。
調査結果から、ビジネスインテリジェンスプラットフォームをクラウドに移行したいという希望が中小企業で最も強いことがわかりました。しかしクラウドが主流になるためにはまだ解決すべき課題が残っています。
これについてガートナーのアナリスト、リタ・サラム氏が次のように解説しています。「SaaS BIプラットフォームの導入が進まない理由の大半は、最重要の企業データをクラウドに移動させることと関係しています。セキュリティの観点からクラウドへのデータ移行に慎重な企業が大変多いのです。」
しかしそれは、分析ツールが原因というよりはむしろクラウドの課題でしょう。上記のような懸念が解決すれば、BI業界はさらに多大な成果を期待することができます。
ベンチャービートの最近の記事によると、膨大なデータを扱う企業の拡大に伴いSaaS BIを導入する企業が今後増加すると予測されています。蓄積された膨大な価値のある情報を処理するためのソリューションが必要になってきているためです。クラウドは運用の自由度が大きいことから最適なソリューションとして今後も注目される見込みです。