2011.12.20

2012年度の情報技術業界のトレンドとは
【Panorama Software Industry News より】

 ITニュースサイト「インフォメーション・ウィーク」は、2012年度はビジネスインテリジェンスの役割がさらに需要になるという予測を最近発表しました。BIは来年度の情報技術トレンドの上位20位以内に入っています。

 大きな傾向としては、最高マーケティング責任者 (CMO) がビジネスインテリジェンスソリューションを積極的に活用すると、最高情報責任者 (CIO) や最高技術責任者 (CTO) に近い役割を担うことができるというものです。CMOはブランド、製品、顧客の購買活動などの情報をリアルタイムで把握する必要があり、情報技術への関与が今後ますます増えるとインフォメーション・ウィークは予測しています。

 さらに、多くの企業でBIの本質そのものが変化するとリポートは予測しています。従来、分析ツールは社内データを分析して的確な意思決定を実現するという内から外へのアウトプットの目的に使用されていました。来年度は、社外にある構造化されていないデータを活用して見識を広めようとする企業が多くなると予測されています。このためソーシャルメディア上の情報を取り込む動きが広まるということが、もっとも注目するべきポイントです。

 「いままでのビジネスインテリジェンスを変える7つの傾向 (Seven Trends That Will Change Business Intelligence As We Know It) 」という白書が最近公表され、BIについての主要な予測が紹介されています。他にもセルフサービスBIやSaaSビジネスインテリジェンスをはじめとするクラウド基盤のソリューションが増加すると注目されています。