2012.01.16
米国の大手書店チェーンのBI活用事例
【Panorama Software Industry News より】
米国最大の書店チェーン、バーンズアンドノーブル (Barnes & Noble) は、電子書籍リーダーの普及市場でアマゾンより優位に立つことを目指し、ビジネスインテリジェンスの機能を利用することを検討しています。CIOマガジンの最近の記事をご紹介します。
バーンズアンドノーブルにはアマゾンのKindleと直接競合する電子書籍端末「Nook」があります。同社では従来、販売、営業活動、顧客情報のデータを12か所に保存していましたが、今回これらのデータを一つに統合した巨大データベースを構築し、効果的にデータを統合することができました。
同社ではビジネスインテリジェンスソリューションの機能を利用し、Nookのマーケティング効率の改善と売上増加を左右するデータを、効率よく活用しています。
ニュースサイトのインタビューで、アナリストのロブ・エンデール氏は次のように述べています。「製品の購入見込がない顧客には、販売促進費を使わずに済む方法を検討することです。競合他社よりも予算が少ない場合は、予算を効率よく使うことが必要です。」
書籍出版数の減少傾向が続くなか、電子書籍リーダーの市場獲得競争は、書店運営の成否を決定づける要素であるとも言えます。ニュースサイトIDCは昨年末の記事で、今年の端末の出荷台数は2011年度の1470万から1660万に増加すると予測しています。