2012.02.09
クラウド環境で活用したいビジネスインテリジェンス
【Panorama Software Industry News より】
調査会社ガートナーが最近発表した結果によると、業務の単純化とコスト削減を目指して、ビジネスインテリジェンスやアナリティクスを活用するためにクラウドを検討する企業が多くなっています。
ガートナーはIT管理職1,300人以上を対象に調査を行い、その結果全体の44パーセントがビジネスインテリジェンスの中核的な機能を求めて、クラウド基盤またはソフトウェア・アズ・ア・サービスのソリューションを導入する計画であることがわかりました。クラウドは自社運用のソリューションの代替として、低コストで展開しやすいことが評価されています。
特に中堅企業では、自社のビジネスインテリジェンス実務の最適化に必要な専門職や人材が不足している場合が多く、クラウドを活用してソリューションプロバイダの人材資源などを有効に利用しています。またベンダーが提供する内蔵アプリケーションをクラウドから使用することができ、自社のアナリティクス戦略の構築に役立ちます。
ガートナーの調査部長ジェームズ・リチャードソン氏は次のように述べています。「クラウド上で使用できる業務アプリケーションがある場合は、BIやアナリティクスをクラウドで実行することを検討するべきです。」
別の調査報告で、DCベロシティのジェームズ・クーク氏は、クラウド基盤のビジネスインテリジェンスソリューションを導入するとサプライチェーンの改善が期待できると述べています。クラウドによってサプライチェーンの取引先との効率のよい情報共有が可能になり、共同作業を強化して情報の流れを改善することができます。