2012.02.13
アメリカの大手化粧品メーカー、ビジネスインテリジェンス導入へ
【Panorama Software Industry News より】
アメリカの化粧品大手エイボン (Avon) は、ビジネスモデルの強化と業務改善の効果を目指してビジネスインテリジェンスを導入しました。情報サイト「コンピューティング」によるリポートをご紹介します。
通常エイボンの販路は、個別の顧客に販売するのではなく代理店を通じて販売を行っています。代理店はオンライン取引または電話などで商品を一括仕入し、再販します。世界140カ国にある650万の代理店が営業を行っています。
同社ではまず第1段階として、統一したデータウェアハウスにデータを集約する取り組みを行いました。いま企業の情報は代理店が営業活動を行っている国によって地域ごとに保存されています。データを一元管理することによって、分析がしやすくなります。
エイボンの情報担当部長ダニー・シーゲル氏は、調査会社ガートナーが最近主催した「ビジネスインテリジェンスサミット」で、次のように述べています。「今回BIによって、インテリジェントオーダーというシステムの運用が可能になりました。オンライン販売での商品購入手続き時に割引価格の商品を提供するものです。顧客はこれを購入する場合としない場合があり、弊社ではこの行動パターンの理由を理解しようとしています。」
BIを導入する企業は他にも多数あります。昨年度IDCが発表したビジネスインテリジェンスツールに関する調査によると、2010年度下期にBI市場の規模は初めて40憶ドルを上回りました。