定型的な企業ビジネスを打破するBIのメリット
【Panorama Software Industry News より】

　企業は長期間ワンパターンな業務の繰り返しから抜け出せない、進歩がないと感じる場合があります。しかし世界経済の流動的な特性や、多くの業種、特に小売業における市場変動の大きさを考慮すると、勝者になるためにはその傾向から脱却する必要があります。

　いまのビジネス環境では、ワンパターンな業務の反復を続ける企業は収益が悪化し、競争に負ける危険性があります。

　ニュースサイト、「インフォメーションマネジメント」の最近の記事によると、経営陣は「先例がない」方向へビジネスの舵をきるべきです。ビジネスの変革、特にビジネスインテリジェンスプラットフォームの活用によって企業経営を活性化することができる、と専門家のハワード・ミルズ氏が述べています。

　ワンパターンな業務の反復を続けていては、多大な売上や収益につながる可能性を逸することにもなりかねません。ミルズ氏は天才的バスケットボール選手、ジェレミー・リンを例にして説明します。

　リンが現在所属するチーム、「ニューヨーク・ニックス」は現在、リンのような有能な選手を求めて海外に選手獲得の目を向けています。リンはハーバード大を卒業した米国で初めての中国系のNBA選手であり、そのプレーで絶大な人気を博しています。ビジネスインテリジェンスソリューションを活用し、以前は十分に利用されていなかったデータを分析することによって、これと同じような発見が期待できます。

　ビジネスの意思決定における深刻な問題に「確証バイアス」と呼ばれるものがあります。これはワンパターンな業務の反復から毎回同じ成果を期待する企業のことを指します。企業は過去の業績が将来の成果を保証すると過信しがちです。そのため過去に成果があった方法を今後も使おうとするのです。

　このような定型的なやり方を打破するためには、高度な分析ソリューションを導入するべきです。それは従来のプラットフォームのような単純な帳票生成機能を超える、高度な機能を搭載するソリューションでなくてはなりません。　次世代BIの機能を活用して的確な意思決定の実現にむけてより効果的な分析やアルゴリズムを実行することができます。その結果、どのような事象や選択が全体的な企業経営に大きく影響を与えるかを、的確に判断することができます。

　次世代アナリティクス技術をBI 3.0と呼ぶ専門家もいます。この新たなテクノロジーは複雑でコストが高いと考えられていた従来のソリューションからの転換を意味するもので、BIをもっと効率よく、使いやすくするソーシャル、作業に適切なデータの提示、セルフサービスという3つの機能を特徴としています。