プロ野球チームのビジネスインテリジェンス成功事例とは
【Panorama Software Industry News より】

　プロ野球の世界は、ビジネスインテリジェンスに関わる成功事例とは一見無縁なようですが、実際の成功事例があります。

　ITビジネスエッジは最近、「マネーボール：不公平な試合に勝つ秘訣」というタイトルの書籍と、ブラッド・ピット主演によるこの本の映画化について紹介しました。「オークランド・アスレチックス」がビジネスインテリジェンスを活用して競争優位を獲得した方法を描いています。このチームはライバルチームよりもはるかに低予算で運営しなければなりませんでした。

　オークランド・アスレチックスはワールドシリーズの優勝チームにはなりませんでしたが、特に低予算で運営していたことを考えると、BI活用により数年間にわたって優秀な対戦成績を残しています。

　この事例を経営の視点から見ると、どの企業にも理論的には同じ概念が適用できるということがわかります。企業は蓄積しているデータを活用して、ビジネスの現場に投入するチームの質や他社との競合に使うプロセスを向上させることができますが、ほとんどの企業はあまり成功していないと言えるでしょう。

　効果的な方法を模索する企業が増えており、BI業界はその期待に応えなければなりません。IT関連の人材派遣会社「TEKシステムズ」の調査によると、CIOの44パーセントが2012年にBIソフトウェアを導入する計画であることがわかりました。