2012.03.23
ビジネスインテリジェンスを変えるクラウドコンピューティング
【Panorama Software Industry News より】
クラウドコンピューティング技術の出現により企業ビジネスのあり方が変化するとともに、コンピューティングの新しい世界が急速に変化しています。PCからモバイル機器へ、レガシーシステムからIaaSやSaaSシステムへと注目される技術が移行していくなかで、来年度も新たな技術革新が期待できることは間違いありません。
このような新しい技術革新によるシステムはビジネスインテリジェンスにも影響を与えています。IDCが発表したレポートによると、ビッグデータ分析技術およびビジネスインテリジェンスソフトウェアの市場は、2010年の32億ドルから2015年には169憶ドルと5倍以上に拡大すると予測しています。
さらに最近のガートナー予測によると、企業は新しいテクノロジーを効果的に活用しなければならない状況にあり、活用できない企業は競争上の優位性を失う恐れがあると分析しています。米国のフォーチュン500社のうちビッグデータを効果的に活用して優位性を得ることができない企業は、85パーセントにも達するという調査結果が発表されました。
THINKストラテジー社の社長ジェフ・カプラン氏は次のように述べています。「レガシーシステム時代に確立した競争優位性を維持するためには、何らかの形でビジネスインテリジェンスやアナリティクスソフトウェアを導入することがいまや企業にとって必須であると言えます。データやツールをクラウド上で活用しなければ、大半の企業は爆発的に増大を続けるデータの処理に対応できなくなるでしょう。」