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2012.03.27

データの整理と分析はビジネスインテリジェンスで
【Panorama Software Industry News より】

 ビッグデータの拡大を受け、アクセスできる情報が無限に膨張する状況のなかで、企業が外部からの支援を得ずに有用なデータを分類することが困難になっています。このため、膨大なデータを整理して具体的な分析を行うためにビジネスインテリジェンスに注目する企業がますます増加しています。

 アメリカのニュースサイト「Dスクワード・メディア」は、最近の記事で、ビジネスインテリジェンスへの投資額1ドルにつき10.66ドルの利益が生まれるという調査結果を発表し、ビジネスインテリジェンスおよびBIインフラの価値について有用な考え方を提示しています。また調査結果によると、さまざまな情報源から手作業でデータを整理している企業のうち、日常業務に影響をきたしているという回答が74パーセントに上ることがわかりました。

 大企業では、現在の巨大規模に成長するために事業の拡大過程にBIを活用したケースが多いことがわかりました。例えば「ファブリーズ」は最初に製品を発売するときにBIを活用したマーケティングキャンペーンを展開し、現在の年間売上額は総額10億ドル以上の規模になっています。またアメリカの大手小売業「ターゲット」は、同じくBIを活用したマーケティングキャンペーンを展開した結果、収益が2002年度の440憶ドルから2010年度には670憶ドルに拡大しています。

 調査の結果、企業がBIに関心を持つのはさまざまな理由があることがわかりました。95パーセントの企業は経営に対する洞察を得られるという理由からBIに関心があると回答しています。またビジネスインテリジェンスの活用によって処理時間やレポート生成のサイクルタイムが短縮されたという回答が85パーセントありました。一方、規制順守の対応に活用するという回答は48パーセントでした。