2012.04.04

BIの次の課題はオンライン地図データの整備
【Panorama Software Industry News より】

 グーグルの企業向けGEOプロジェクトの責任者サンジェイ・ペテル氏は、マッピング技術の専門家です。グーグルマップはストリートビューのレベルで世界中の町のいたるところまで表示できるデータを整備しています。ペテル氏によるとビジネスインテリジェンスは今後グーグルが目指す地図情報の整備に活用される可能性がでてきました。企業はビッグデータ分析の取組みとして位置情報やGPSデータを考慮するべきであるとテックワールドがリポートしています。

 ペテル氏は次のように述べています。「地理の世界ではまさにデータが全てであると言われています。地図上にデータを取り込んで理解できない場合は、企業はビジネスの方向性を誤るでしょう。」

 ビジネスインテリジェンスソフトウェアにおけるビッグデータ革命をうけて、地図データをBIで分析して活用することが現実味を帯びてきました。一見どこにでもあり、有用性が低く分類不可能に思われるようなデータも、BIで分析すると有用なものになります。地図データ解析は次の時代の主力になりえるということです。

 ウォールストリートジャーナルによると、小売業界は現在、リアルタイムのデータとGPSを組み合わせて活用しようとしています。販売店はユーザーの現在の居場所に基づいてスマートフォンで受信できるクーポン活用のアイディアを考案しました。このクーポンで個々の消費者の嗜好に合わせて購買を喚起することができます。