BIプロジェクトの成功には大局的な見方が必要
【Panorama Software Industry News より】
ビジネスインテリジェンス (BI) ソフトウェアの活用形態は導入する企業のニーズによって大きく異なります。BI専門家であるレン・シルバーストン氏が「データウェアハウジング・インスティテュート」 (Data Warehousing Institute) のインタビューで述べているように、複数の企業が同じような課題に直面することがあります。それはBI導入の取り組みで1種類のデータ調査方法にこだわる場合は、うまくいかないケースが多いという点です。
シルバーストン氏は次のように述べています。「データ統合作業において、ある一つの正しいと思われるソリューションまたは定義を強行に進めようとすると、全体を俯瞰することができなくなるというリスクがあります。」その結果、対立が生じ、コストが増加し、ソリューション構築がうまくいかなくなると言います。
データ整備作業は終わりのないプロセスである、とシルバーストン氏は言います。アナリティクスモデルを構築するスタッフが、データ統合作業にひとつの正しい方法があるわけではないと認める場合は、プロジェクトが進展しやすくなります。その場合でも、業務課題をしっかりと定義しておくことはBIプロジェクト成功のために大変重要です。
CIOはBIプロジェクトの成功に必要な要件を確保するための対応を急ぎ、BIの知識やスキルが豊富な人材を求めています。CIOマガジンの最新号によると、BIに精通する優れた人材の確保はいま企業のIT部門が直面する大きな課題のひとつです。経営陣はデータサイエンティストという次世代のBI技術者を育成する方向で、今後もこのニーズは続くと予測されています。