2012.04.24

調査結果にみる高度なBI機能への期待
【Panorama Software Industry News より】

 ビジネスインテリジェンスソフトウェア市場は大きく変化しようとしています。モバイル、位置情報検索、共同作業などの高度なBI機能が次々と投入され、企業は多様な選択肢から製品を選ぶことができます。調査会社ベンターナがビジネスインテリジェンス市場の普及の背景について調査結果を発表しました。

 新しい調査結果
 ベンターナ社のマーク・スミス氏は次のように述べています。「共同作業とモバイル技術の進化は企業の新たな需要を喚起しています。BIベンダー各社はこの期待を受け、共同作業やモバイルなど多様な機能を開発し、採用しています。」

 調査結果では今後のBI市場を展望する新しい成功事例について評価しています。2012年のビジネスインテリジェンス業界はデータへのアクセスに必要な時間が急速に短縮されているという点で、これまでのどの時代とも全く異なる状況にあります。BI機能が向上し、社内情報から洞察を生成し取得する企業の能力が改善され、ベンダー各社の競争は激化しています。業務プロセスに情報を統合することは業界標準となり、これに勝る機能が求められています。いま企業が求めるのは情報統合をもっとも効率よくできるツールであり、最善の成果を出す技術です。ベンターナ社では、共同作業、位置情報検索などのデータソース、社員全員にモバイルを携帯させる方法などをとりあげたBI調査は今回が初めてであると述べています。

 加速するモバイルBIの普及
 モバイルBIが次世代の時間節約・効率改善の分析ツールになるという考えの背景にあるのは、企業におけるスマートフォンの急速な普及によるものでしょう。多くの企業ユーザーはアップルのiOSで使用するスマートフォンやタブレットに加えてGoogleのAndroid OSを採用する機種、マイクロソフトのウィンドウズフォン、リサーチインモーションのBlackBerryなどを活用しています。これらの機器はどれも適切なソフトウェアを使ってBIデータにアクセスできるツールとして機能します。

 幅広い関心
 総合市場分析企業オーバム社はBI市場の変化について説明しています。BIシステムの中核的な機能については、大手ベンダー各社が同様の機能を市場に投入し、かなりユーザーに根づいています。オーバムの調査によると、高度な機能、特にモバイルBIがBI導入を決定する新たな要因になっていることがわかりました。標準的な機能をすでに使いこなしている企業は、BIに対してさらに高度な機能の開発を期待しています。