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2012.06.18

膨張するデータを管理する企業のアナリティクス戦略
【Panorama Software Industry News より】

 これからのビジネスインテリジェンスには、ビッグデータアナリティクスとセルフサービスの要素が必要になります。かつてない規模の大量のデータに直面する企業は、IT部門ではなくデータを活用して意思決定を行う主体である業務ユーザーにデータの処理をシフトしています。ユーザーの需要とアジリティの必要性の結果、企業のデータ戦略にこのような大変革をもたらしました。

 新しい戦略の急速な拡大
 ビッグデータはアナリティクスのあり方に変革をもたらしています。インフォメーション・マネジメントによると、ビッグデータの拡大によって最高情報責任者も変革を迫られています。データ品質に関する時代遅れの考え方は改める必要があります。ビッグデータは規模が大きく、すぐに移動しますので構造化データのように適切に保存し、整理することができません。

 記事によると、ビッグデータがIT部門にもたらす最大の変化は、管理と統制に大きくかかわりがあります。従来のIT部門の役割は企業が保存する情報と「真実とは何か」を徹底して管理することでした。しかし現在では、このような概念は常に膨張を続ける情報を扱う業務ユーザーの需要に対応できません。IT責任者はあらゆるクエリへの対応に多大な時間をかけることができないため、データ管理を業務ユーザーの手に委ね、直接クエリに対応するかわりにセルフサービスBIを実践する必要性が高まるでしょう。

 データ管理に関する調査結果
 ウェイクフィールド・リサーチは最近ビッグデータユーザーを対象に調査を行い、その結果、企業ではIT部門以外のユーザーをデータ管理者として任命している傾向が明らかになりました。すでに95パーセントの企業がデータサイエンティストをIT部門からそれぞれの業務部門に移管しています。これは業務部門のほうが取得する洞察をより迅速に行動に移すことができるためです。今は業務ユーザーがデータを利用できる環境にあり、意思決定プロセスに関わるユーザーが大幅に増加しているとおよそ半数の企業が回答しています。

 調査結果から企業は今データ管理の転換期にあり、アナリティクスとデータ管理の機能を組合せて活用し、洞察を効率よく保存するための検索方法を模索していることがわかります。モバイル、クラウド、ソーシャルネットワーク技術は企業のデータ保存方法を変革する三大要素と言われています。この傾向はビッグデータの拡大に伴って今後の情報管理及び洞察の生成に影響を与えるでしょう。