進化する小売業界のビジネスインテリジェンス活用
【Panorama Software Industry News より】
小売業界はビジネスインテリジェンスの成功事例が豊富なことで知られています。情報サイト「コンピュータワールド」は航空会社の情報技術責任者から情報収集し、社内で集めた情報を意思決定にうまく活用していることがわかりました。小売業界は顧客データ活用によって顧客ニーズの実態を大変効果的に把握できると経営者は述べています。
航空会社の顧客データ活用
コルビ氏は「コンピュータワールド」のインタビューに答え、小売業界のなかでも航空会社は特に顧客行動を理解するためのデータ活用が盛んであると述べています。航空会社は小売業が持つような顧客データを保有していますが、現状ではこの顧客情報を有効に活用する方法に気づいていない企業も多いと言われています。今後は活用次第でひとりひとりの乗客のニーズを詳細に把握できる可能性があります。
「バージン大西洋航空」の経営者バルマン氏は、来年度中にビジネスインテリジェンスプロジェクトを追加導入する意向を発表しました。クラウドの活用によってコストを抑えた環境でのトライアルプロセス運用が可能になり、新しくBIを導入する場合の検討がしやすくなると述べています。バルマン氏は社内の広範囲なデータソースからデータを取得し、効果的なシステムと組み合わせることが重要であると解説しました。
小売業界向けの製品ラインアップ
小売業界は優れたBI製品の導入事例が豊富です。パノラマ社は小売業界に特化したソフトウェア会社ITRと提携し、有力な新製品を開発しました。この共同開発プロジェクトによってパノラマ社のNecto™はITR社の小売業界向けソフトウェア「バイヤーズワークメイト (Buyer's WorkMate) 」に組み込まれます。
ITR社長ジョー・アプレンディ氏は次のように述べています。「当社の小売業界に特化したBWMパッケージとNecto™を組合わせることによって、製品ラインアップ全体について顧客の購買を増やすことが可能になります。今回の性能改善の重要なポイントはNecto™のソーシャルな機能です。スピーディかつ効果的な問題解決のためにグループ思考やソーシャルな情報共有を促します。」
Necto™はさまざまな課題に対応するために社内情報を組み合わせ、共同作業の新しい手法を生み出すソーシャルビジネスインテリジェンスソリューションです。小売業界はビジネスインテリジェンスの活用事例が豊富な業界です。今回のITRとの共同開発では顧客企業が他社との差別化を実現できるシステムソリューションを目指しています。Necto™と「バイヤーズワークメイト (Buyer's WorkMate) 」は今夏までに完全に相互利用が可能になり、小売業界による導入が活発化することが予測されます。有効なデータ活用機能によって競合他社に差をつけることができるでしょう。