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2012.07.06

ビジネスインテリジェンスをシンプルに活用する
【Panorama Software Industry News より】

 ビジネスインテリジェンスソフトウェアは多くの解決困難な問題を解決することができます。「CIOマガジン」の最新記事によると、プロジェクトの成果を説明するためのグラフや数値は必ずしも複雑なものである必要はありません。最適なソリューションとは理解しやすいものであるとピーター・ホプウッド氏が解説しています。

 わかりやすい単純なグラフ
 ホプウッド氏は経営陣にデータを提示する効果的な方法について提案しています。棒グラフや線グラフなどは使いやすく、多様な情報を表示する単純でわかりやすい方法です。目標数値と実績数値を比較する場合は、棒グラフの一種であるブレットグラフを推奨しています。またある傾向の説明にはスパークラインを、複雑な課題の詳細な説明にはバブルチャートが適切であると述べています。

 視覚化の方法は情報技術業界の専門家ステファン・フュー氏が考案したものです。アナリティクスの経験がないユーザーもセルフサービスBIを使用できるようになったことから、単純化、簡素化というコンセプトが最近注目されています。ダッシュボードのデータはより読み取りやすく動的になりました。

 多大なメリット
 ホプウッド氏はデータ利用についての持論を展開するだけではなく、複数の企業で実際に調べた成果を紹介しています。例えば教育機関は経営者が使用するためのダッシュボードを開発し、10,000のデータポイントを非常にわかりやすく整然と表示することができます。

 BI構築はシンプルに
 ビジネスインテリジェンスの構築はBIプロセスをどのように設計するかを決めることから始まります。RSRの研究員パウラ・ロゼンブラム氏はBIプロセスを簡素化することを推奨しています。企業のデータ全体を分析するのに分析ツールを一貫して採用すると困難が生じる場合もありますが、メリットはあると強調しています。

 データの一貫性はロゼンブラム氏が開発する統合ソリューションが目的とする主要な課題のひとつです。企業が部門ごとに異なる複数のBIシステムを運用している場合は、データにかなり大幅な食い違いが発生する恐れがあり、このため部門ごとに予測する数値が一致しないまま混在する場合があります。どの部門が分析を行っても同じ結果を出すためには、簡潔な分析システムを維持することです。もっとも優れたデータ分析は特定の部署だけでなく会社全体で共有できるものです。