モバイルビジネスインテリジェンス市場さらに拡大へ
【Panorama Software Industry News より】
これからのビジネスインテリジェンスでは経営者がいつでもどこでも携帯して使用できるモバイルBIが拡大する見込みです。タブレット端末やスマートフォンが普及し、コンパクトで使いやすい高機能のコンピューティングが実現しました。情報サイト「インフォメーションマネジメント」はガートナーの研究者アンドレアス・ビタラー氏が行ったウェブセミナーを紹介し、まもなく企業経営者によるモバイルBIの需要が拡大すると予測しています。
モバイルの人気
ビタラー氏によると、新しくモバイルBIを利用し始めた多くの経営者はその可能性に期待しています。経営陣をはじめとする管理職はできるだけ多くの情報にアクセスしたいという要望があり、モバイル機器でBIダッシュボードを使えるよう設定するユーザーが増加しています。この傾向はまず一般業務ユーザーなどが使い始める他のIT技術とは対照的です。ビタラー氏によると、従来のアナリティクスの使用経験がないユーザーがモバイルBIを使い始める場合があり、モバイル機器が使いやすくなったことから新しいユーザー層に普及が進んでいると言えます。
「経営責任者など上級管理職はこれまでBIのヘビーユーザーではありませんでした。しかし今最高経営責任者のニーズはいかに情報に接続するか、いかに情報を読み取るか、の2点に絞られています。」ビタラー氏はこのように述べています。
記事によると、ビタラー氏は、モバイルダッシュボードが約束するという多くの機能によって本質を見落とさないよう、企業に対して警告しています。特に、アナリティクスツールの視覚化機能やコントロール機能が改良されましたが、使用しているデータが基本的に同じであるため、データ管理などを中止したり、見落とすことがないように注意を促しています。BIが使いやすくなるかどうかはデータの品質によるところが大きいことは事実です。
モバイルBIの課題とは
企業のモバイル機器対応への動きが活発になっていますが、「マイクロスコープ」によると利便性と携帯性を達成するにはまだ克服すべきハードルがあるといいます。モバイル版のBIアプリケーションは非常に注目され、需要が高まっています。BI業界専門家の意見によると、モバイルBI製品は直感的機能と使いやすさを兼ね備えていなければなりません。
BI企業の経営者アリ・シニア氏は、モバイルBIソリューションによってかなりの投資収益率が得られると述べています。使いやすさと直感的なインターフェースに加えて分析プロジェクトに十分な投資価値があることは、企業経営者にとってモバイルBI機能の追加を検討する十分なメリットがあります。具体的な成果を重視し需要の高い技術と連携できるモバイル機器は、業界の枠を超えて広く応用できる効果的なアナリティクス展開の形態であると言えるでしょう。