ソーシャルビジネスインテリジェンスのメリット
【Panorama Software Industry News より】

　ビジネスインテリジェンスの活用によって経営トップによる意思決定が大きく変化しています。情報サイト「スモールビジネストレンド」では最近出版されたBI専門家の著書「ジャッジメント・コール」をとり上げ、ビジネスインテリジェンス業界の全体的な傾向について考察しています。著書によると、BIから得る洞察に耳を傾けない企業風土では競争に遅れをとる可能性があります。

　専門家の分析
　「ジャッジメント・コール」の著者は取材にあたって、BI導入を予定している企業経営者に加え、BIに消極的な経営者の話も聞いています。中には、意思決定とは経験豊富な経営者が行うものであって、企業全体の集団の知恵や分析ツールから取得する結果に頼るべきではないという旧来のビジネス概念に依然として固執する経営者もいます。

　著書によると、意思決定の力はひとりの経営者にあるのではなく、集団の力にあるという考えを支持する企業はかなり優れた成果を出しています。有力企業は自社で分析したデータアナリティクスの結果を信頼して直接活用します。もしくは収集したアナリティクスの結果をヒントとして活用します。

　集団の知恵は社内外のいたるところで発見できます。最新型のBIツールにはデータアナリティクスから情報を取得する機能と、社員それぞれのスキルを有機的に組み合せ、チームとしての共同作業メリットを活用できる機能があります。ソーシャルBIはアナリティクスツールとソーシャルネットワークのもっとも優れたメリットを活用し、複数の部署のユーザーの能力を結集して強力な洞察生成集団を構築します。

　BIは多数のパワーユーザーの時代へ
　BIがもたらす変革は少数のパワーユーザーだけのものではありません。「ITワールド」に寄稿するイルファン・カーン氏は最近の記事で、中堅企業も大企業と同様に有効なデータ資源を利用できるようになり、事業の成長が可能になると解説しています。中堅企業は有用な情報を取り入れて企業戦略を変革し、大企業並みの成長戦略を描くことができます。BI活用によって得た効果的な意思決定を武器にして急成長を遂げる可能性もあります。これからはデータ分析がますます普及し、ビジネスに変革をもたらすことが可能な時代です。