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2012.09.26

ビジネスインテリジェンスを最大限に活用するためには
【Panorama Software Industry News より】

 ビジネスインテリジェンスはIT責任者の間でも大変需要が高く、注目されているツールです。しかし普及のペースが速いことから、企業によってはBI導入プロジェクトが計画どおりに進行しない場合があります。「BIトレンド&ストラテジー」によると、プロジェクトの過程で誤りを繰り返し、計画どおりに進まないケースがあります。BIへの投資を最大限に活用できる企業は、このような課題を解決してシステム活用によるメリットを取得しています。

 陥りやすい落とし穴とは
 記事によると、多くの企業でデータ活用の取り組みがうまく進んでいない状況になっています。企業ではデータ活用のための計画を策定して計画どおりに実行するというよりも、やみくもにデータマイニングを行って後から意味を理解しようとする傾向にあります。これでは企業の集団知は十分に活用されず、企業価値を中心とした取り組みに結びつきません。またデータ資源の質と量が損なわれる可能性があります。「テックターゲット」の研究員ウェイン・エカーソン氏は、プロジェクトの初期段階から開発者とユーザーのチームワークを図ることが特に重要であると解説しています。

 「BIプロジェクトの責任者は業務ユーザーと密接に協力し、連携を強化する必要があります。これは成功するために不可欠な要素です。BI導入成功の条件は、システム開発中にユーザーのそばに開発者が常駐し、ユーザーと開発者が直接対話できるしくみをとることです。」

 BIプロジェクトの成功を阻害するのは、明確な目標を定めないやり方だけではありません。「BIトレンド&ストラテジー」によると、適切な分析ツールを導入していても、データの選定が適切でなければBIの潜在能力を十分に活用できない場合があると警告しています。ユーザーが外部データにアクセスできる場合、メールなどの社内資料をはじめとする社内の情報を十分に活用せずに外部データを取得しようとすることがあります。活用されない情報は「ダークデータ」と言われています。

 拡大するチャンス
 BIはすでに多くの業種、企業に普及し、経営者はスピーディな投資収益の獲得が可能になりました。小売業向け情報サイト「リセラーニュース」によると、BI活用によって企業がスピーディに収益を獲得しているというメリットがBIの訴求ポイントのひとつになっています。レポート生成時間の短縮はアナリティクスツールのメリットのひとつであるとBI専門家であるスコット・ターンブリッジ氏は述べています。

 ターンブリッジ氏によると、社内で使用するユーザーが多くなるほどBIの効果はいっそう高くなります。セルフサービスやソーシャルビジネスインテリジェンスを活用すると複数のユーザーが共同作業によってBIから洞察を引き出すことが可能になります。ターンブリッジ氏は経営トップをはじめ事業部門の一般ユーザーまで、企業内で多くの社員がダッシュボードを使うようなBIプロジェクトを提唱しています。