中堅企業のアナリティクス活用の可能性
【Panorama Software Industry News より】

　今や中堅企業にとってもビジネスインテリジェンス活用のための対策は重要です。近年BIの機能は大幅に向上し、使い方が簡単になり、中堅企業もBI活用によって直感的な洞察を取得できるようになりました。情報サイト「PCクエスト」は中堅企業におけるBIの有用性について特集しています。ここ数年BIソフトウェアの機能性は全面的に改良され、今後多くのユーザーに普及することが期待されます。

　洞察を提供するデータソース
　実は中堅企業は、アナリティクスを効果的に活用するための適切な情報を保有しています。多くの場合、有用なデータは企業内部か取引先などに関するもので、企業が利用できる範囲にあります。記事によると、特に顧客に関する情報は必ず保存するべきであると述べています。アナリティクスの成果を得るためにはデータの規模は膨大でなくても、非構造化データの形式でも問題ありません。中堅企業は手元にあるデータを有効に活用することによってより分析の成果を得られる可能性があります。

　データマイニングシステムは、その普及とともに従来に比べて視覚的機能が向上しています。高度なグラフィック機能によるデータ表示は経営者の意思決定に役立ちます。単なる数値データを提示するよりも、データをわかりやすく表示することができる高度に設計されたグラフの方が効果的です。記事によると、多様な方法で情報を視覚的に表示することができるソリューションを選択することが重要です。洞察は理解しやすく、実行に移すことができる形で取得することがより効果的です。

　BIの普及と拡大
　企業がBIで使用するデータの準備について、シェリル・マキノン氏は楽観的な見方をしています。企業が必要とする情報は、多くの場合エクセルデータなどの形式で保存されています。これらのデータ自体はBIでの使用を目的としたものではない場合がありますが、高度な分析ツールによって高速処理を行うことが可能です。企業はこのようなデータ分析ツールを使いこなせる社員数を拡大するべきであるとマキノン氏は述べています。

　セルフサービスBIは比較的新しい形態の分析ツールで、活用するユーザーが多くなることによって成果が期待できます。効果的なアナリティクスツールは、最前線にいる営業部門など、ソフトウェアの専門知識があまりなくても企業経営や方向性について明確な意見を持つことができるユーザーに普及することが、企業に多大な成果をもたらします。