2012.11.16

社内にある有用なデータ資源を認識する
【Panorama Software Industry News より】

 多くの企業は重要な洞察を引き出す元となる情報をすでに保有しているのですが、そのことに気づかない場合があります。適切なデータにアクセスできるにもかかわらず、活用できていないという状況は、多くの可能性を失うことにつながります。情報サイト「ビジネスインサイダー」によると、日常業務にBIを活用することは比較的新しい概念です。重要なことは、分析のためのデータ資源が社内にあることを社員が認識することです。

 必要なデータとは
 企業がBIを導入する場合、必要なデータを求めて企業の外部からデータセットを購入することは必ずしも必要ではありません。もちろんBI戦略にサードパーティの情報が必要な場合もありますが、重要なデータは他にもあります。スピーディに洞察を提供し、BI展開を推進する有用なデータに簡単にアクセスできる企業は多いものです。情報サイト「ビジネスインサイダー」によると、企業は自社のウェブサイトから有用なデータを収集することができます。

 大半の企業はウェブサイトを開設していますので、洞察の取得につながるデータソースを保有していることになります。ウェブサイトを訪問する顧客の種類や、ウェブサイト上での行動などを分析することは、非常に大きなメリットが期待できるとともに、企業の市場での認知度などに関する効果的な分析が可能になります。記事では顧客データ分析の成功例としてGoogleの広告を紹介しています。Googleはユーザーがクリックするごとに収集される膨大なデータを活用してユーザーの関心に基づいて広告を提示し、表示するウェブサイト情報と適合する広告のタイトルが確実に表示されるようにしています。このように顧客に関する詳細な情報を活用してメリットを実現することはアナリティクスの非常に有用な機能です。

 あらゆる企業にアナリティクス活用のチャンス
 企業の規模に関係なくBIを導入し、活用することが可能です。どの業界でも、多くの企業は分析ができる形態のデータを社内あるいは社外に保有しています。「PCクエスト」によると、中堅企業がデータ分析によって洞察を取得しようと考える場合は、データ保存とデータへのアクセス確保のために明確な決断が必要です。

 複雑なデータの保管や広範囲にわたるデータソースの維持は必要ありません。企業は十分な情報資源を保有していることが多いものです。企業はデータベースにエクセル形式の顧客データを大量に保有している場合があります。これ自体はアナリティクスツールとして十分ではありませんが、データを正しく分析すれば、顧客についての有効な洞察を取得できる可能性があります。