成功事例が証明するBIの効果
【Panorama Software BI Blog より】
業界によってビジネスインテリジェンスの活用方法は様々です。BI活用には分析するデータが整備されていることが条件であり、この条件をクリアすればBIソリューションはほぼ全ての業界に適用できます。その結果BIの価値はあらゆる分野で広く認識されています。「ビジネスファイナンス」に寄稿するジェームズ・フィッシャー氏は、財務部門の課題を中心に企業のビジネスインテリジェンス導入の取り組みについて紹介しています。ここ数年多くの企業がかなりの緊縮予算を強いられるなかで、BIの導入と活用が非常に注目されているとレポートしています。BI導入によって投資収益が確保できると証明されれば、採用する企業が拡大する可能性があります。
BI導入事例
記事によると、スポーツ衣料販売事業をグローバルに展開する「アンダーアーマー」では膨大な財務データを数百の別々のシステムに分けて保存しています。そこでアナリティクスを導入して取引状況に関する膨大な情報を統合し、BIを活用して財務資料の分析を行っています。BIを導入するまでは、顧客に働きかけるために過剰在庫と販売機会の損失を詳細に調査する必要がありましたが、BIによってこの業務がスピーディに実行できるようになりました。
記事では医療機関でのBI導入についても詳しく紹介しています。活況が続く流通業と同様に、医療機関でも情報の流入が非常に高速化し、データ収集の効率化が課題となっていました。現在100人以上のユーザーがBIダッシュボードを活用し、これによって職員の業務遂行の方法は大きく変化しています。患者からの情報が直接BIの画面に表示されるようになり、この情報が治療改善に役立っています。
フィッシャー氏によると、企業は従来定着していたBIと同じ種類のソリューションではもはや満足しません。次世代のBIとは何かについての情報が求められています。したがって今後はデータの視覚化や、移動中でもアクセスできるモバイルBIの需要が高まると予測されます。企業の目的は成長スピードの促進と業務効率の改善です。新しい情報処理の方法を発見することでこの目標を達成できる可能性があります。
チームワークによる洞察の進化
BIプログラムの改良が進み、かつては不可能であった機能が実行できるようになりました。「ビジネス2コミュニティ」に寄稿するトム・ラーソン氏はBIユーザー間の共同作業の効率を高めることができると述べています。共同作業の推進によって単独作業の場合よりもより的確な判断が可能になり、取得できる洞察の質は大幅に向上しています。ソーシャルBIソフトウェアの開発によってチームで情報を活用するしくみが整備されています。ソーシャルBIではBIのインターフェイス上で社員同士が洞察を共有することができます。