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  7. BIによるクラウドマーケティングの実践とビッグデータ活用
2012.12.31

BIによるクラウドマーケティングの実践とビッグデータ活用
Panorama Software BI Blog より

 企業戦略、マーケティング戦略の効率化を図る手段としてビッグデータが注目されています。ではこの目的を達成するために、現状の情報技術を駆使してビッグデータを有効活用する手段としては、どのようなものがあるでしょうか。クラウドはビッグデータ管理を目的としたBIリューションを提供していますが、かなり複雑で使いにくく、導入には時期尚早であると考える経営者もいます。とはいえ、コスト削減、業務処理スピードの改善、柔軟に対応できるソフトウェアやソリューションを通じて事業環境の変化に対応するために企業を支援するクラウドにはメリットがあるという点で、多くの専門家の意見は一致しています。

 「フォーブズ」によると、顧客の関心を重視するコンピューティングとクラウドプラットフォームの進化により、小売業界に変化が起きています。小売業界ではアナリティクスツールの活用によって対象を絞った広告とユーザー個別のマーケティング戦略が行われています。顧客の関心を重視し、特定の顧客に対象を絞った広告実施のために、公開データベースからリアルタイムで取得するデータを統合できるクラウドをうまく活用しています。

 ガートナーはこの取組みを「ミー・マーケティング (Me Marketing) 」と称し、このマーケティング手法の最適な活用に必要な手順について説明しています。店頭あるいはウェブ上の店舗でユーザーの購買データや検索データを収集することに重点を置き、次に顧客の購買や検索データに基づいて広告、割引の提供、あるいはウェブ上でのクーポン発行など、的を絞った戦略を実施しています。

 モバイル機器の普及によるユーザー増加
 モバイル機器の活用によって企業が接点をもつ顧客数はますます増加しています。「ビジネス2コミュニティ」によると、顧客関係管理 (CRM) プログラムでは、顧客との接点を強化してロイヤルティの継続を確保するためにモバイルプラットフォームの活用が一般的になっています。顧客関係管理 (CRM) の取り組みでは、データ発見ソリューションの活用によって顧客との接点を強化し、より詳細な顧客データを取得しています。これまでの購買履歴にふさわしい顧客への報酬として、特定の顧客に対象を絞ったサービスの提供、新製品の情報提供、割引クーポン提供などのマーケティングの実践が可能になります。企業はこのようなCRMの手法によって顧客の関心に基づく持続的な関係構築を行うことができると分析しています。

 クラウドを基盤とするマーケティングではgメール、NetflixをはじめとするAmazonが運営するサービス、あるいは携帯電話やタブレット等からウェブを利用する顧客にアクセスでき、従来のIT技術と比較してより多くの顧客と接触する機会が得られます。調査会社「サンドバイン (Sandvine) 」によると、Netflixは全米の回線容量、データアクセス量の32.7パーセントを占めています。クラウドはユーザーの規模が拡大するにつれてサービスが充実し、ビッグデータの新たな活用を模索する企業を支援することができます。