ビッグデータに対応するBIソリューションの重要性
【Panorama Software BI Blog より】
ビジネスインテリジェンス業界は、データ分析に重点的に取り組むべきであることはいうまでもありません。最近発表されたガートナーの調査によると、情報量の膨張に対応するためにはBIソリューションのスケールアップを行う必要があります。
「BIによって大量のデータを分析し、実現可能な洞察に転換することによって得られる最も重要なメリットは、今までになかった洞察や優れた意思決定の効率化です。社内あるいは社外から入手するデータソースは増加を続け、企業にとって有用なデータを提供しています。」ガートナーの調査担当重役であるダニエル・ユエン氏はこのように述べています。
この変革に拍車をかけている要因のひとつは、企業が社外にあるさまざまな情報源から情報を収集しているということです。従来、企業は構造化データのみを活用していましたが、社外で生成される情報などの構造化されていないデータを活用する機会が増えています。その結果、企業は空前の大容量データを扱う能力のあるBIソリューションを導入することが必要になっています。
BIベンダー「Jaspersoft」のCEOブライアン・ジェンティル氏は今後のBIの方向性について、業務システムやプロセスの仕組みを十分に考慮し、データ分析の機能を主眼においてビジネスアプリケーションを開発するべきであると述べています。BIソリューションには今後問題を起こす可能性のある傾向や予測のプロセスを監視する機能があります。この情報を適切なタイミングで伝達することがBIの重要な役割です。
アナリティクス活用のメリットとは
ガートナーの調査担当副社長リタ・サラム氏によると、eメール、テキストデータ、ソーシャルメディア、動画など、社外のデータソースにある非構造化データを活用する企業が増加しています。非構造化データ活用によって、計り知れないほどのメリットが得られています。
構造化データ、および非構造化データから取得する多くの洞察の関連づけ、分析、表示、戦略との一体化を行うことによって、顧客経験の個別管理、成長、効率化、差別化、革新、新しいビジネスモデルなどの新たな機会を次々と活用することができます。
ビッグデータアナリティクスの画期的な効果について、CRNは最近のウェブサイトで次のように紹介しています。
- ターゲットを絞った広告の実践:主に最近の購買データ、検索履歴、Facebookの関心などに基づいて、プロフィールを顧客別にカスタマイズして作成することができます。これをもとに個別の顧客に合わせた広告を作成します。
- 顧客サービスの改善:顧客経験の改善にはビッグデータによる予測能力は不可欠です。顧客データの分析と把握を個別にも包括的にも行うことができます。
- 日常業務でのBI活用:医療機関をはじめとして、さまざまな業界でビッグデータを活用した日常業務の改善が期待されています。