ビジネスインテリジェンスの成長を牽引するアナリティクスツール
【Panorama Software BI Blog より】
企業の最高情報責任者はBIおよびアナリティクス導入に意欲的です。BI分析ツールはコスト削減、リスク管理改善、不正行為の防止など広範囲に及ぶ効果をもたらし、非常に多大なメリットを提供しています。ガートナーの調査によると、このようなメリットにより、アナリティクスやBIは企業のCIOの2013年の最優先事項にランクされています。さらに財務担当の経営幹部もこの動きに追随する見込みです。
テックターゲットによると、「CFOリサーチ」の編集ディレクター、セリナ・ロジャース氏は次のように述べています。「過去のプロジェクトの実績を評価する機能があれば今後の投資のための条件を設定することができます。それがなければ、BIプロジェクトに本当に投資価値があるかどうかについて疑いが起こるでしょう。」
「CFOリサーチ」と、コンサルタント会社「アリックスパートナーズ」の共同研究によると、財務担当の経営者の大多数は、自社のITプロジェクトが高い投資収益率を実現するかどうかについて満足していないことがわかりました。
企業間競争が激化するなかで、今後、予測分析機能は非常に重要になるでしょう。いま多くの企業はこの機能の活用に苦心していますが、アリックスパートナーズの経営幹部ブルース・マイヤーズ氏によると、その理由は、利用できるデータの不足ではなく、データの一貫性にあるといいます。
「99パーセントの場合、企業は必要な情報を手元に持っています。しかし情報を統合して1つのデータウェアハウスに集約する場合は、一貫性のあるデータにすることが必要になります。いったん必要なデータを整備すれば多くの課題に簡単に対応できます。」
アナリティクス戦略の策定
財務担当経営者や最高財務責任者が自社の予測分析機能に満足していない場合は、BI戦略を最適化する方法がまだ確立できていない可能性があります。
データ分析に対する関心は非常に高いようです。別のガートナー調査によると、企業は最近の技術革新によって生成される膨大なデータを分析しようとしており、2013年の世界のBI世界の市場は、2012年からさらに7パーセント伸びると予測されています。
どの企業にも達成しようとしている財務関連の目標があります。そこで、予測および診断機能のあるアナリティクスの需要が伸びるとガートナーの調査担当副社長であるカート・シュリーゲル氏は述べています。「テックターゲット」によると、BI導入計画の作成時にはどのような課題に対応する必要があるかという導入目的について、意思決定者があらかじめ合意をしておく必要があります。シュリーゲル氏は、目標設定には大規模な課題の解決というよりも具体的な目標を絞っておくことを提案しています。こうするとBIソリューションに統合するための適切な社内情報やデータセットを整備しやすくなると予測されます。