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2013.04.03

BIの成功に欠かせないデータの可視化と正確性
Panorama Software BI Blog より

 コスト削減のためのBIの活用方法など、多くの企業経営者がBIの成功事例に関心を高めています。新規ITプロジェクトの投資利益率の予測などにBIを活用する例もあります。

 一方で、正確でないレポートが生成される、あるいはデータの可視化が不十分である、などの理由から、他社と同様の成果を上げるまでに非常に苦戦している企業も多くあります。

 「マッシブデータインサイト」の創設者、エリオット・アーノルド氏は次のように述べています。「BI導入プログラムの最も大きなリスクのひとつは、戦略の実行や主導権を管理する責任者を誰にするかについて、IT部門と企業トップで合意形成がされていない場合があることです。」

 調査によるとIT担当部署と経営者が次のような課題を抱えていることがわかりました。

 - 自社のデータセンターが複雑すぎることが問題であると44パーセントの企業が回答しています。新規の投資などを含めて一度に多くのITを投入しすぎるあまり、自社のデータウェアハウスが単なる「ソリューションの寄せ集め」になっていることをIT専門職は危惧しています。

 - 情報が簡単に入手できない、あるいは情報が不正確である。回答者の5人のうち2人は担当部署の予算の数字も把握できていないと回答しています。

 - 業務改善やデータへのアクセスの整備に必要な時間、ITツール、必要な予算が不足していたと3分の2が回答しています。

 課題の解決
 調査によると、重要な意思決定にBIレポートを活用しているIT担当管理職はおよそ40パーセント以下にとどまります。つまり投資を行ってもおそらく成果を出せるプロジェクトはかなり少ないということです。IT技術が常に進化している状況で、企業は近い将来に多くの新規プロジェクトを立ち上げる計画を立てていますが、投資に見合う成果を出すことが最も大きな課題です。

 ではどのくらいの成功率でその課題を解決することができるのでしょうか。もちろん、投資するソリューションは役に立つでしょう。しかし何よりも重要なことは、適切な戦略の立案と実行です。米国のNPO団体のひとつであるフランクリン・コミュニティヘルス・ネットワークの財務担当責任者ベネット氏によると、まず第1段階ではデータウェアハウスの組合せおよび統合が重要です。

 「データウェアハウスのデータをデスクトップPC内のアプリケーションに取り込むと、データの理解度が高まります。」ベネット氏は「ヘルスケアファイナンスニュース」でこのように述べています。データ間の関係を整備するとBIの効率が高まります。事例情報の処理に追われることがなくなり、事実の確認に集中して取り組むことができます。データインテリジェンスは実に革命的なツールです。

 情報を効果的に保管し、統合することにより、便利なクエリを活用する基盤を築くことにつながります。これと同時にデータの精度も非常に重要な要素です。

 これらの要素はすべて、部門間の共同作業を向上させることにもつながります。これはBIが提供するメリットを実現しようとする企業にとってもっとも重要なことです。