モバイルBIがアナリティクス市場の成長を牽引
【Panorama Software BI Blog より】

　スマートフォン、タブレット端末が新しいテクノロジーと考えられたのはつい最近のことです。かつてはデスクトップPCや携帯電話のように、これらのモバイル機器を誰もが所持し使用するほど広く普及するかどうかについて懐疑的な見方もありました。

　いまやモバイル機器の普及拡大については疑う余地がありません。すでに大多数の人が高度な機能をもつモバイル機器を所持しています。所持する人は今後数年でさらに増加すると予測されています。

　このことによって、ソーシャルメディアやクラウドコンピューティング、インターネットの普及によってもたらされた状態と似た個人的な情報の大量流入が発生します。あらゆる業界の企業がこれらの情報をいかに効率よく活用するかに高い関心を持っています。「テックナビオ」の調査によると、成長をつづけるBI市場ではスマートフォンやタブレット端末がその普及をさらに牽引する状況が生まれています。

　「テックナビオ」のアナリストは次のように述べています。「営業部隊や営業プロセスの強化を目指してモバイルBIを導入する企業はますます増加しています。営業責任者、リーダーは社員の営業活動を把握し、必要に応じて営業部隊の合理化を促進することもできます。市場における最新の動向によると、このような使い方を実践するためモバイルBIを導入して現場の営業チームの活動を把握しようとする企業が増えています。」

　モバイル機器でビッグデータを活用するには
　最近のIDCの記事によるとBIの市場拡大が予測されています。企業のソフトウェア投資において、上位3項目のうち2つをビッグデータおよびアナリティクスとクラウドコンピューティングが占めています。

　調査会社IDCの上級副社長ヘンリー・モリス氏によると、競争上の優位性を保つために情報を管理し、活用する機能がビッグデータとアナリティクス関連の市場の成長を牽引しています。ソーシャルメディアは確かに多大な影響を与えましたが、モバイル機器が急速に普及してきたこともその背景にあると述べています。

　データアナリティクスでは一般的にモバイル機器で生成される情報を最大限に活用することが戦略的に重要になってきます。米国のIT情報サイト「RCRワイヤレス」によると、消費者がモバイル機器をどのように使いこなしているか、どのようなアプリケーションが使われているかをもっと詳しく理解することが重要であると述べています。質の高いデータアナリティクスを活用することは、単に情報を保管しているよりもはるかに情報を分析する効果が高いということが紹介されています。そのためにはマーケティング担当者、営業担当者など全ての関連部署のスタッフが、モバイルBI上でリアルタイムのアナリティクスデータを使うことができる環境を整備することが必要です。