クラウドBIでデータアナリティクス環境を快適に
【Panorama Software BI Blog より】
企業全体の部署に幅広くデータアナリティクスを導入することは経営者の長年の理想でしたが、最近このような構想が実現しようとしています。クラウドコンピューティングの導入によって大規模なデータへのアクセスをほぼ障害なく実行することができます。
これまでのセルフサービスBIには利便性の点で課題がありました。従来のBIは膨大な情報をもとに非常に複雑なレポートを生成していたため、情報を有効に活用することができるのは、ほとんどの場合データサイエンティストに限られていました。
セルフサービスBIの開発によってこの問題の解決を目指しているBIベンダーがあります。セルフサービスBIツールは、データアナリティクスの専門的なスキルが少ないユーザーでもレポートの内容把握がしやすく、業務に役立つ関連情報を適切なタイミングで取得できるように設計されています。
しかしセルフサービスBIも、他の部署のデータに全社員が簡単にアクセスできるような環境を整備するのは困難です。そのためにはクラウドコンピューティングが役立ちます。最近の調査によると、企業経営者の多くはクラウドを基盤とするデータアナリティクスの可能性に注目しています。ある調査会社の予測ではセルフサービスBIソリューションは2013年から2018年にかけて毎年25.8パーセント成長し、売上金額は現在の52.5億ドルから165億ドルに急増する見込みです。クラウドコンピューティングの進化とビッグデータアナリティクスの急速な普及によってクラウドを基盤とするBIが増加しています。
「インフォメーションマネジメント」によると、現在利用できるデータは実質的に無制限です。データの管理、品質管理、セキュリティの確保、データクレンジングなどの方法を確立することが急務です。クラウドBIと同様、ビッグデータにも今後対策が必要です。
基本的な問題として、データへのアクセスが少ない状況ではBI活用の目標を達成することが難しくなります。調査によると、クラウドを基盤とするBIは情報へのアクセスが増えるなど、さまざまなメリットが得られる可能性があります。
クラウドの大きな利点は社内データと社外データを効果的にリンクさせる機能です。この機能は今後ソーシャルメディアやモバイル機器などから取得する情報の分析が重要になることを考慮すると、多大なメリットがあります。