ビッグデータアナリティクスで効果的なマーケティングを実施
【Panorama Software BI Blog より】
デジタル広告の初期の段階では、企業は以前の媒体で有効であった手法をそのままオンラインの宣伝広告活動に取り入れようとする試みが見られました。
多くの企業はニュースレター、パンフレット、カタログなど大量のメールを多数の顧客に一斉配信し、広告を表示して顧客の注目を引こうとしました。このような手法は比較的功を奏し、投資収益率の改善につながりました。しかし時間の経過とともに、消費者は自分の志向とはあまり関係のないありふれた広告をうまく回避するようになりました。
最近ではターゲットマーケティングという技術を用いて上記のような手法が再び活用される傾向があります。
アクセスパブリシング (Access Publishing) の創設者スコット・ブレナン氏は次のように述べています。「どのウェブサイトを見ていても、閲覧するサイトで同じような広告が繰り返し表示されることに気がつく消費者もいると思います。これはリターゲティングという手法です。」
ターゲットマーケティングに使うツールの中には、すでに一度関心を示したことのあるネットユーザーの関心に合わせて広告を作成できるものがあります。リターゲティングという手法は、あるウェブサイトを何回閲覧したかという頻度に関係なく、その同じ人物が検索を続ける間は継続的にその会社の広告が頻繁に画面に表示されるというものです。
ブレナン氏は次のように述べています。「すでに実行している全ての広告やマーケティングを顧客に再度接触して活用できるため、リターゲティングは大変効果的です。ユーザーが他のウェブサイトを閲覧する場合も、数日間にわたってあなたの企業の商品の広告が継続的に表示されます。」
その上、年齢、性別、関心など複数の要素にもとづいて顧客を絞り込むこともできます。また「ジオターゲティング」という新しい手法では、ごく一部の地域に居住する顧客だけを対象に広告を表示することができます。
データアナリティクスが有効
このようなターゲットマーケティングを行う企業はほとんどの場合、データアナリティクスを使って顧客基盤全体の総合的なデータ分析を行っています。
ビッグデータアナリティクスの活用によってターゲットマーケティングが効率よく実行できるようになるという意見もあります。例えばロイヤルティプログラムは、「個人情報の宝庫」として個々の顧客および顧客基盤全体の傾向の詳細な分析に活用することが可能です。消費者はモバイル機器やソーシャルメディアなど、さまざまなルートで消費活動を行っており、ビッグデータアナリティクスがデータ分析に役立ちます。