経営判断に役立つビジネスインテリジェンス
【Panorama Software BI Blog より】
現在のIT市場には意思決定に役立つ原動力となる効果的なソリューションが多くあり、BIの導入を検討する経営者が増えています。経営者は社内のさまざまな課題解決に向けて、できるかぎり多くの要件を満たすように経営判断を行う必要があります。また競合他社に遅れをとることは許されません。プロジェクトや投資を進めるかどうかの判断は非常に労力を要する作業であり、万一誤った判断を行うと経営上深刻な結果を招く恐れがあります。このため意思決定の改善に役立つBIの導入が、いまもっとも注目されています。
BIの影響力
いまBIは企業ITの標準ともいうべきツールになっています。調査会社グローバル・インダストリー・アナリスト (GIA) の調査によると、BIの普及によってデータウェアハウス管理などの需要が増加しています。調査結果から、BI市場は非常に成長を続けており、その導入に高い関心を示しているのは経営者であることがわかりました。経営者はデータ収集量をさらに増やし、BIやアナリティクスで活用しようとしています。最近では履歴データの再使用による膨大なデータを分析し、有形の価値を有する企業インフラに不可欠な要素に転換する傾向が活発になっています。
BIソリューションを導入する企業はますます増加し、多くの業界に広く普及して活用されています。しかしうまく活用している企業とそうでない企業があります。事前の計画策定を入念に行い、顧客データに基づいて方向性を見極める企業が優れたBIユーザーであると説明しています。
BIがない時代には消費者のニーズを理解するための明確な根拠がなく、鮮度の低い売上データやあまり正確でない調査結果に基づいて行っていました。また個人レベルでの詳細な顧客データ分類も行われていませんでした。ここ数年でBI基盤にビッグデータ分析機能が導入され、データ収集速度が非常に高速化して顧客ニーズを明確に把握できるようになるなど、顧客データ分析は大きく進化しました。
入念に戦略を構築する
BI展開に必要な要件は、ハードウェアとソフトウェアはもちろんのこと、確固とした計画も必要です。フォレスターのアナリストであるボリス・エベルソン氏は、企業はITの活用方法について、やや古い考え方にとらわれている場合があると述べています。経営手腕や中核となる戦略を推進する原動力に欠け、閉鎖的なITの見方によるBIプロジェクトでは、BI展開の範囲が限定的になる場合があると主張しています。BIはこれに投資するだけで自動的な成功を約束するわけではありません。導入後もBI展開に重点的に取り組む必要があります。